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5月 ラベンダーとうさぎの季節

“どうしてこんなに可愛いの”
「うさぎのラベンダー」の花言葉


今年も、あっという間に5月
5月は植物の季節です。

苗植えも、咲き誇るのも、ハーブとして乾燥するのにも一番適した時期。
街を歩けば金木犀の香りがはじまり、道端のたんぽぽやシロツメクサも元気に輝いています。

そんな今月は
5月のバースディハーブでもありシーズンを迎えるラベンダーのお話を。

ラベンダーには、うさぎのラベンダーがあるのはご存知でしょうか?
ラベンダーはアロマオイル・ハーブティーはもちろんのこと、富良野の美しい景色からプロヴァンスのラベンダー畑など、美しさや癒しでは有名なハーブ。

ですがラベンダーといっても、数多くの種類があります。
呼び名も地域によって異なり全て把握するのはプロではないと困難なほど、豊富にあります。

そのなかで、うさぎのラベンダーと言われている種類があります。

Lavandula stoechas "Avonvew"

フレンチラベンダー(学名ストエカス)という仲間のエイボンビュー(和名 アボンビュー)

花穂の先端に「ウサギの耳」のような飾り包が付くことから、通称うさぎのラベンダーと呼ばれています。
あまりに愛らしい見た目から"どうしてこんなに可愛いの"という花言葉がつくほど高貴なハーブです。

一面のフレンチラベンダー畑に行くと、小さなうさぎがたくさんいるような姿はとても愛らしいです。
ラベンダーは寒い地域で強く育ちますが、こちらの種類は少し寒さに弱いところがあります。それでも寒帯地域ではない限り、ベランダ栽培にも向いていてとても育てやすいのが特徴です。

そのため街を歩いていると、エイボンビューをガーデニングで楽しんでいるお家を見かけることがあります。お花屋さんで出会う時は、ドライフラワーになっていることが多いです。美しい色合いが変化することなく楽しめるのでインテリアとしても最適です。

少し意識してみるだけで、意外と身近には小さなうさぎたちがいることに気がつくと思います。

ぴょんぴょん うさぎが跳ねるように舞うラベンダー

植物が生き生きする素晴らしい月とは裏腹に、人間たちには5月病という言葉があり、ゴールデンウィークと仕事との差や疲れ、そして新しい生活の疲れがほっとした時に出やすい月。

そんな時は無理をせず、下を向いて歩いてみてください。

小さな草花たちがコンクリートや土の隙間から優しく見守ってくれています。もしかしたら誰かの家から飛んできた、小さなうさぎラベンダーにも出会えるかもしれません。

下を向いていたら、君をみつけたよ

下ばかり見ていないで…なんて言葉は必要ありません。下を向いていないと見つけられないことが、この世界には沢山あります。

© 2023 by Kie Pinoko. Reproducing all or any part of the contents is prohibited.

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※ アカウント管理人からのお詫び ※
この記事は、もともと5月中に公開の予定でしたが、管理人個人をとりまく諸事情により、公開が大幅に遅れてしまいました。申し訳ありません…!

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【キエピノコ(Kie Pinoko)・プロフィール】
東京都出身、在住。
アパレルブランドのグラフィックデザイナーとして勤務し、フリーランスに。2021年には絵本デビューし、イラスト、絵本、文章、パターンデザイン、テキスタイルデザイン、雑貨デザインなど活動は多岐にわたる。
上品で繊細な世界観を大切にし、花とうさぎの物語のある絵やデザインを生み出す。
直近の仕事に、100枚レターブック(PIE international)、オフィスリールから発行の豆本「うさぎ」は月刊MOE 2023年1月号特集ページに掲載。
https://www.kiepinoko.net/

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