2019年-2020年の1年で、559ギャラリーにいって776km歩きました
昨年2019年12月3日からInstagram「ギャラリーにいこう」を始めてから、今年の12月3日までに「559」ギャラリー、32エリア、ルートで歩いた距離は、なんと776kmにもなっていました。
32エリアは、六本木、麻布、広尾、恵比寿、代官山、中目黒、渋谷、神宮外苑、表参道、銀座、八丁堀、日本橋、馬喰町、浅草橋、両国、菊川、清澄白河、大塚、本郷、末広町、駒込、田端、谷中、上野、品川、天王洲、新宿、市ヶ谷、神楽坂、江戸川橋、高円寺、阿佐ヶ谷、でした。
改めて1年の数字を振り返ると、行ったギャラリーの数と同じく、それは展示の数でもあり、そして、そこには数点~数十点の作品があり、仮に10点だったとしても、5590点の作品を観たという、自分でも、なかなかのことをやり遂げたんだな、という実感が沸いてきました。
この1年間の振り返りを、月ごとにInstagramから作品を引用して、まとめてみました。
2019年12月
一番最初に投稿した村上隆さんの作品、「ギャラリーにいこう」はここからスタートしました。
津上みゆきさんの作品、素晴らしい色でした。
初めて、ジェス・ジョンソンさんが投稿に「いいね」してくれた作品、嬉しかったです。
NANZUKAの新たなギャラリースペース「NANZUKA 2G」が新生渋谷PARCOにオープン、オープニングの特別企画展が、空山基さんとダニエル・アーシャムさんのコラボレーション展でした、格好良かったです。
2020年1月
年が明けてからも、多く行かせていただきました。
こちらは、10月にお亡くなりになった鬼海弘雄さんの「や・ちまた」の展示からの1枚。
小村希史さんのインスタグラムでも引用いただきました、これも嬉しかったです。
箕浦建太郎さんの作品は、どの作品にも迫力がありました。
今西真也さんの作品です、今年の「シェル美術賞2020」でグランプリに輝いたそうです。※この作品ではないです。
諏訪綾子さんの展示ですが、この展示だけでは終わらずに、今年続きがありました。
このような規格外の作品を作る、西野達さんにお会いしてみたい、と思っていたら、展示を観に行った際にいらっしゃって、お聞きしたいことが溢れてきて質問攻め、このような案が出るのが、シャワーを浴びている時と、新幹線に乗っている時、とお話しされていたのが印象的でした。
2020年2月
サーニャ・カンタロフスキーさんの作品は、あのOKETA COLLECTIONにも所蔵されていました、こちらの作品も、もう一度どこかで観れたら、と思います。
ジョナサン・チャプリンさんの展示、立体の作品もあり、非常に面白い展示でした。
ギャラリーに行った際、安部典子さんとお話しさせていただき、新しい大きな作品が今後観れたら、という期待がふくらみました。
井田幸昌さんの展示は、大きな作品もあり、どの作品も迫力が凄かった。
人気の作家さんなので、多くの人が来ていました。
西野達さんが、大阪万博50周年記念展覧会のために作られた作品は、体験出来るアートで、本当にこれを体験出来たことは貴重でした。
チャン・ウェイさんの大小さまざまなLEDディスプレイで構成されていたこれらの作品は、本来は動画で紹介するべき作品なのですが、画像ですみません。
2020年3月
浅井裕介さんの作品、とにかく作品から出ているパワーが凄いものがありました。
空山基さんの作品は、美しい作品の数々でした。
篠原有司男さんの作品、年齢から想像できない、この迫力のある作品に圧倒されましたし、素晴らしいとしか言いようがありませんでした。
常に完売になっている、アレックス・ダッジさんの作品。
こちら2回目に観た作品の展示でしたが、始めて武田鉄平さんの作品を観た時には、本当に衝撃的でした。
この作品をここでアップして、改めて観ても、これがフラットな平らな作品であるということがまだ信じられませんし、初見でそれを見破れる人がいたとしたら、それも信じられないと思うくらいな作品です。
メリル・ワグナーさんの作品は、インスタグラムの小さい画面に収まっていますが、大きな作品でしたし、大きいからこその迫力がありました。
2020年4月
4月は、4月4日に行ったギャラリーだけの紹介になりました。
この時に観た1点のレギーネ・シューマンさんの作品を好きになり、今年の8月の個展で多くの新作を観れた時は嬉しかったです。
2020年5月
5月は、ほぼすべてのギャラリーがクローズしていて、この先状況がどうなるのか、ただただ祈るのみでした。
2020年6月
約2ヵ月、ギャラリーに行けない日が続き、とうとう行けるようになった最初の展示は、大久保紗也さんの展示でした。
マーサ・ユングヴィルトさんの展示では、展示してあったこの作品をずっと観ていたい、と思いながらギャラリーをあとにしましたが、そんな想いが伝わるのか、現在でもインスタグラムで一番「いいね」をいただいている作品です。
ポケモン人気は凄い、ギャラリーに子供がいるのを、ダニエル・アーシャムさんの展示で初めて見ました。
三島喜美代さんの力強い作品、迫力ありました。
ヴィック・ムニーズさんのこちらの作品、すぐには分からないと思います、横から撮っても、接写しても、それでも分からないのですから、描いてあります、数枚が。
こちらの箱に描かれた作品、佐藤允さんとお話し出来た際にお聞きしましたが、いつでも箱があって描いているわけではなく、特別に届いた箱にしか描かない、そのコンセプトにもやられました。
加藤愛(愛☆まどんな)さんの作品は、その瑞々しさにやられましたし、良く観ると、その筆使いは迷いなく、一筆で描き上げているので、よく切れる太刀筋のような、そんな凄さが素晴らしかったです。
2020年7月
noteで紹介の第一番目の展示は桑原正彦さんの展示になりました。
独特な世界観を表現されているので、作品の雰囲気をリアルに醸し出すため、アップした写真の質にかなり時間掛かりました。
「炭のアーティスト」として知られるリー・ベー(李英培)さんの作品は、炭とは思えない質感でした。
田名網敬一さんの作品にはいつも、発想がどこから来るのか、観ていて飽きない作品ばかりです。
いったいどこから始めるのか、始まるのか、出来上がった浜田浄さんの作品は、常に一刀一刀、一筆一筆、その作品の空間をどう残すべきかを考え抜いて作られているので、観ているこちら側も、それを想像しながら観ることが出来るので、ずっと観ていられる作品が多いのだと思います。
長田奈緒さんのこの作品には、正直驚かされました。
今まで観ていた岡﨑乾二郎さんの作品は、小さい作品ばかりだったので、大きな作品が新鮮で、魅力的な作品でした。
撮影した光跡写真を元にオリジナルフォントを作成された、竹内公太さんの作品は、自身が動いて文字を作るという、その発想が面白いと思いましたし、パソコンで作るフォントには真似が出来ない、味のある文字になっていると思いました。
サンドラ・シントさんの作品は、会場全体をキャンバスにした、壮大な作品でした。
題名の「私はこうして見つかった」のコンセプトは考えさせられる内容ではあるのですが、場所を変えて撮影した作品は、薛大勇(Hsueh Da-Yung)さんのユーモアで、その内容を軽快に伝えていると感じました。
2020年8月
今やコラボレーションなどでも人気の山口歴さんですが、このスタイルが確立した初期の作品のようです。
嶋中俊文さんのリアルな作品、作品から訴えかけられるものがありました。
ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)の開店ともに、展示されたKYNE(キネ)さんの作品ですが、現在はミヤシタパーク内の店舗で観ることが出来ます。
山本竜基さんの作品が、今年一番印象に残った作品です。
もう一度どこかで観たい、そんな作品なので、個人的には多くの人が観れる場所に作品が置かれたならと、思っています。
前期、後期と展示された梅沢和木さんの作品は、この構図はどのように、これはどうやって描かれているか、非常に興味深い作品でした。
ギャラリーで描かれた小畑多丘さんの作品は、その躍動感が凄く、ご自身はもともと彫刻家なので、彫刻を作っているように描いているとのことでした。
大塚広幸さんの作品、インスタグラムの写真ではこの美しさが表現しきれていない、申し訳ない、と思いながら投稿させていただきました。
背景の銀河(抽象画)の上に現れたのは、ギリシャ神話の神々、それを行ったり来たりさせる空間を感じさせる白い線、興味深いヒロ杉山さんの作品でした。
古賀学さんの作品は、そのコンセプトもさることながら、作品としてまとめる材料にも工夫がなされていました。
「AMIGOS」とは、日韓間で「GSOMIA」(軍事情報包括保護協定)の破棄騒動が起こっていた頃、「GSOMIA」のアルファベットを並べ替えると「AMIGOS」となることに着目、その単語から連想したメキシコ風のグループを結成、重く暗い内容を、吹き飛ばすような作品に仕上げた竹川宣彰さんの作品を賞賛いたします。
ユゥキユキさんの作品、この巨大さに圧倒されました。
1月の諏訪綾子さんの続きの展示。
劉怡嘉(Ryu Ika)さんの作品ですが、写真作品の展示で、初めて観た展示方法でしたので、驚きと感動を得られることが出来ました。
ブラックライトを照射すると変化するレギーネ・シューマンさんの作品は、本当に美しい限りです。
梅沢和木さんの後期に展示された作品です、やはり構図、どうやって描かれているか、非常に興味深いです。
2020年9月
五木田智央さんの国内では初めてのカラーのペインティング作品発表ということで、予約制でしたが、ちょっと密なくらい多くの人がいました、人気の作家さんということがうかがえました。
題名の「New New New Normal」という言葉とともに、若手作家の山本れいらさん、みょうじなまえさん、半田颯哉さん、3名の展示で、日本が実現していくべき社会の「New Normal」を提示していました。
古武家賢太郎さんの作品は、そのどれもが、構図、モチーフの扱いが上手なバランスで描かれていて、色鉛筆での着色にも驚きました。
同じ学校の卒業生で年代も同じくらいだったので、お知り合いの方とお話しされていたので、躊躇しましたが、話しておけば良かったと、後悔しております。
米谷健さん、ジュリアさんの作品、繊細な作品だったので、展示搬入のご苦労があったであろうと、そんなことを思わずにはいられませんでした。
エイスさんの作品、エイスさんのインスタグラムでも取り上げていただきました、嬉しかったです。
ジョナス・ウッドさんの作品、こちら、まだ観ていないという人は、一度足を運ばれると良いと思います、他の作品も素晴らしいので。
マサキ(MADSAKI)さんの作品、その存在感はハンパなかったです。
独特な世界観を表現された中村太一さんの作品、紫色を多くの作品の中に忍ばせていて、観るものにある種の統一感を抱かせる工夫をされているのかな、と思ったりしました。
武田鉄平さんの「Flower」、小さい作品でしたが秀作でした。
近づくとどれだけの工夫をされたか、田中信太郎さんの作品は、どれもが積み重ねられた時間が感じられる作品でした。
アスカ・アナスタシア・オガワさんの作品は、一つ一つのモチーフに意味合いをつけ、観る側に何かを提示しながら、考えさせる、そんな作品でした。
2020年10月
大きな作品が並んだ、西太志さんの作品は、ギャラリーの空間をすべて掌握したかのような、そんな圧のある作品でした。
松浦浩之さんの作品、格好いいですし、ご本人ともお話しさせていただきましたが、優しい口調、丁寧な対応、やられました、素晴らしい方でした。
森靖さんのこの作品は、ここ最近の展示では圧倒的ではないでしょうか、その存在感も、質も、4メートルの彫刻作品をよくぞ展示されました。
モチーフである雌雄同体のエルビスプレスリーにも目を奪われますが、眉毛、まつ毛の細部まで表現されていて、最近ですが、彫刻科を出られた方とこの作品について話した時、考えられないほどの超絶技巧で作られていることを知って、改めてこの作品の凄さを知りました。
チームで活動されている鯰(なまず)さん展示は、作品の中に入り込み、体感出来るインスタレーション作品になっていて、どこかで似た体験を、と思った時に西野達さんの展示だ、とお話しをさせていただいたところ、その展示に関わる予定で参加出来なかったとお聞きし、同じ空気感を感じました。
良く観ないと、その作品も質は分からないものです、そんな作品が青木聖吾さんの展示にはありました。
ひとつひとつのモチーフの面白さも、きちんと左右対称に並べると整然な感じと、どこか凛とした空気さえ漂ってきて、アルベルト・ヨナタン・セティアワンさんの作品の魅力的なところだと思います。
新たなフォーマットをもって作られた作品は、手前、中、奥、という空間の広がりを感じさせていて、加藤愛(愛☆まどんな)さんの進化の凄みを観させていただきました。
ただただ驚きの作品でしたが、日野之彦さんご自身をモチーフにした作品から、友人をモチーフとして描いた作品へと変換した、初めての展示ということをお聞きし、今後の作品も期待大です。
ステファニー・クエールさんの作品は、本当に生き生きとした動物の作品で、その愛らしい姿に癒されました。
白髪一雄さんの作品は、その迫力に圧倒されました。
既に多くのシリーズ作品を発表されている名和晃平さんですが、シリーズのアップデートではなく、新作を発表されていて、またその手法が今までのどの作品にも属さないという完全新作で、第一線の作家さんでいるにもかかわらず、常に挑戦を続けていることに、敬服いたしました。
「常識」に違和感を抱く人たちに寄り添う雑誌「IWAKAN」1号の創刊記念が「IWAKAN MAGAZINE LAUNCH EXHIBITION」と銘打って開催されて、作品は雑誌でも紹介されていますが、それを展示することで、さらに「IWAKAN」の世界観が増していました。
鉛筆で表現された独特な世界観の橋本晶子さんの作品は、ある意味、新鮮な展示となっていました。
吉原治良さんの作品は、画廊70周年の歴史とともに、展示されていて、何とも感慨深く感じました。
永井一正さんの作品の目は、みな同じ目をしているのですが、一つ一つの作品を観た時に、違って観えてしまうところが驚きでした。
マティアス・ヴァイシャーさんの作品を良く観ると、細かいところまで描ききっていました。
辰巳菜穂さんは、Googleストリートビューで世界中を旅して描いている「Street View Journey」を展開されていて、そのコンセプトと、スニーカーブランドのコラボレーション、本当に秀逸な企画でした。
2020年11月
その独特な構図と、色使いが印象的な福永大介さんの作品は、人物の表情やアングルも特徴的で、観ているだけで、世界観に惹きこまれてしまいます。
宮島達男さんの新作は、特製の多面体サイコロを周期的に振って、出た目に応じて、壁面の数字が変化するという、いかにもなコンセプトを併せ持つ作品でした。
西村有さんの作品は、その構図が素晴らしく、やはり絵画は構図で決るのかなぁ、と再認識させられる作品でした。
棚田康司さんの作品は、その表情、質感、に感動しました。
ギャラリー全体を作品としていた浅井裕介さんの作品は、その躍動感で、空間にいるだけで、元気が湧いてくるような作品でした。
篠田太郎さんの作品は、こだわりが作品の隅々までに配されていて、凛とした佇まいを感じました。
どれだけの時間を費やして描かれているのだろうと、すぐに考えてしまった⼤井⼾猩猩さんの作品でした。
独特な手法で描かれるソー・ソウエンさんの作品は、作品ひとつひとつに変化が付けられていて、観る者を惹きつけます。
写真なのかと疑うくらいのテクニックで描かれているという、この素晴らしさ、山本大也さんの作品すべてがそうでした。
下地に使った蛍光色が特徴的なクレア・タブレさんの作品。
一見すると分からない作品でしたが、分かるとその構図の切り口に、そして、写真のクオリティーに感動しました、ヴォルフガング・ティルマンスさんの作品はどれも美しかったです。
内藤礼さんの作品の提示には、驚きしかなかったですし、作品の理解力をさらにアップさせなければ、という気持ちにさせられました。
以上が抜粋した1年間ギャラリーで観させていただきました作品でした。
あとがき
一年を振り返ってみると、もちろんあっという間でしたが、今回の投稿を作成しながら、あの時天気はどうだった、あの時作家さんとはこんなことを話した、と、記憶を遡る作業に嬉しさを覚えながら出来たことが、ギャラリーに行って、作品を観る、シンプルながら、なんといろいろなものを得ていたのだろうと思いました。
12月3日を迎えて、数週間、諸般の都合で新しい展示の情報を更新出来ていませんが、これからも、「足で稼いだ」今観れる展示を紹介して、リアルな作品を観て「感動、楽しんで」という想いで更新していきますので、ご意見などいただけますと有難いです。
ギャラリーの皆様、いつも温かい言葉をかけていただきまして、有難うございました、続ける励みになりました。
これからも、末永くよろしくお願いいたします。
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