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そのレンズで撮ることが、写真の「テーマ」かも

それ、テーマの主役と脇役、じゃだめですか?
こんばんは、yuki です。

写真は「主題」と「副題」で構図を決める、
なんて言われますが、あまりピンときません。。。

どの画角で写真を撮るかって、
そのレンズの選択がテーマに直結するんじゃ?
という発見がありまして。

そして、テーマを固定的に設定するメリット、
についても考えてみました

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テーマってなに


「季節は春めいて穏やかで気持ちいいなぁ~」
という気分で、『春』を写真に収めたいとする

この時のいいたいことは、
『春』とか『穏やかで気持ちがいい』
これが主題です。テーマです。

テーマとは、いいたいこと。

お題、題材とか、モチーフ、トピック。


対して、副題ってのは、
表題のわきにそえてつける題のことで、
サブタイトル。

サブタイトルとは、
実はテーマの本質だったりするもの


日本昔話の「つるの恩返し」で例をあげるなら

『他人を思い遣ると報われる』(テーマ、主題)
「つるの恩返し」(表題、タイトル)
~でも約束はやぶっちゃいけないよ~
(副題、サブタイトル)

サブタイトルはちょっとひどい...?

もうここでうすうす、
主題と副題っていうのおかしいよねって
共感してくれる方もいるはず。

もっと深堀していってみましょう。

ここで写真を例にしてみましょう。
写真だと、

撮りたいと思った動機

がテーマになりやすいと思います。

街をぶらぶらしていると、そこへテーマである
春をイメージするメジロが梅の木にとまった
シャッターチャンス!

「メジロがいる風景」

この写真にテーマやサブタイトルまで明記するなら

『春』(主題、テーマ) 
「メジロがいる風景」(タイトル)
〜季節が巡ってきた、ワクワク!〜(副題)

テーマへの切り口は、
キー(カギとなる、重要な、突破口)が
担います。

キーポイントやキーワードといいますよね。

この『春』がテーマの切り口、
すなわちキーポイントは、
フォーカスしている
メジロ(主役)や、梅の木(脇役)。

これらは、テーマ(主題)である『春』の
ポイントに過ぎません。

ということで、再度。

被写体を「主題」「副題」とするのではなく、
テーマの主役と脇役、じゃだめですか?

(間違っていたらごめんなさい)


では、テーマの主役と脇役としたところで、

いいたいことをつたえるために、
「どうやって」切り口にアプローチしましょうか?

『いいたいこと』がテーマなら、
「テーマへの切り口」がキー。
「どうやって」が手段やツール。


「つるの恩返し」の場合、

テーマ;『他人を思い遣ると報われる』
キーワード;「恩返し」
手段;「鶴が機を織る」

「鶴が機を織る」ことを手段として、
「恩返し」にアプローチします。

物語はいろいろと経由して総合して、
「他人を思い遣ると報われる」につながっていきます。

昔話なんかは釘をさす教訓みたいなものが
サブタイトルになったりするわけです。


写真ではさっきのシチュエーションで、
どうやって、キーの「メジロや梅」にアプローチ
しますか?

そう!
標準域か中望遠のツール(手段)を使いますよね?

テーマ;『春』
キーポイント;「メジロ、梅」
ツール;「標準、中望遠レンズ」

写真の面白いところが、

標準域や中望遠のツールでアプローチすれば、
主役はメジロ、脇役が梅の画で
春』というテーマの画が撮れちゃうところ。

準広角では、撮り手の目線で
「鳥がとまっている梅の木の下で
木漏れ日でうとうとしている淑女がいて、
気持ちよさそう」
『穏やかな春』なんかが撮れそう…

望遠だと、画面がメジロなので誰がどうみても、
『メジロ』が撮りたかったんだろうなと思う。

だから望遠に近づくほど、
テーマは主役に要約されていく。

(だからテーマって言われる一因でもあるともいえる)

写真は、実際には、タイトルくらいはついていても
こんなに言葉で語られるものでもないし、
テーマなんかも受け手の取り方次第でもあります

しかし、そのレンズ(画角)で、
キー(主役や脇役)にアプローチすることで
ひいてはテーマにアプローチできる

つまり

自分が選んだその画角こそ、
いわんとすることを伝えられる


に直結するともいえると思います

↓「いいたいこと」って何?(↓ミテネ)

※実際には、広角は寄っても背景が広く写るし、
遠くのものがより遠く写るなどの
レンズのスペックや特性や、
メジロは小さくて近寄れないとか、
被写体との距離や大きさにもよります

私は何が撮りたいのか?
撮りたいものを言語化、固定化して、
テーマとして扱うようになったとき、
画角をあらかじめ選定でき
(被写体との距離や大きさにもよるけど)
それに意識が及ぶようになり、
満足いく写真率が上がった気がします

テーマを設定することは

自分で自分を納得させるための打開策

にはなると思います


なんで春を撮りたいと思ったのか?
単にメジロと梅のコラボレーションを撮りたい、
というよりも、

もっと潜在的な意識が働いていて、
例えば、巡ってくる日常が愛おしいから、
春をイメージするメジロだの梅だのを
撮りたいのかもしれません。
じつはそれが、

本質

でもあり、副題に見え隠れするもの
じゃないかなぁと思うのです

次回は、
テーマと対に考えられがちな
写真のコンセプト、潜在的テーマ(副題)について

ではまた、午後9時に٩(ˊᗜˋ*)و

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