2024SSマルジェラ解説②:ジョンガリアーノ最後のマルジェラ
ガリアーノらが愛した
古きパリ。
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この記事は,2024年春夏,MAISON MARGIELAアルティザナルのショーを解説したこちらの記事の続きです。
ジョン・ガリアーノ最後のマルジェラ
「タンゴ・ガルデルの亡命」と写真家ブラッサイ
前回の記事で,2024年SSガリアーノによるマルジェラのコレクションは,「タンゴ・ガルデルの亡命」からの影響が随所に見られると書きましたが,この映画自体は,そもそも1930年代の写真家ブラッサイの影響を受けています。
こちらは,タンゴ・ガルデルの亡命の1シーン。
こちらは,ブラッサイの写真。
全体的にスモークを焚いたようなぼやけた映りが,ガリアーノのショーにも似ていますね。
戦前のパリ
ちなみに,ゴルチェはよく「戦前のパリ」という表現を用いますが,ブラッサイの写真はまさにその時代。「夜のパリ」という写真集が有名です。
「タンゴ・ガルデルの亡命」と「暗殺の森」
また,おなじく「タンゴ・ガルデルの亡命」は「暗殺の森」などの撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの光と影の映し方の影響設けています。
ガリアーノによるマルジェラとブラッサイ
そして,ガリアーノのコレクションは,この映画の元ネタであるブラッサイの影響も受けています。
例えばマルジェラ2024年SSアルティザナルコレクションを発表した会場は,橋のたもとに再現された古びた酒場でした。
また,人形のように見えるモデルたちは,「タンゴ・ガルデルの亡命」のマネキンの影響ですが,加えて,ブラッサイが夜のパリで被写体にした彼女たちのイメージもあるでしょう。
「亡命」するかのようなコートの男たちに加えて,ハンチング帽を被った姿は,やはりブラッサイの影響,もといこの時代のパリジャンたちのファッションの影響です。
なお,弊社ではジョン・ガリアーノも取り扱っております。
マルジェラでの最後のジョン・ガリアーノを観て「かっこいい!」と思った方は,ぜひ「ジョン・ガリアーノ」も観にきてくださいね。
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SNS担当 横井
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