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ガリレオ新訳・英語解説|Winnie-the_Pooh Ch.3 #7

クリストファー・ロビンは、ゆっくりと木から降りてきました。
「おばかさん、いったい何をやってたの?最初にひとりで木立の周りをぐるぐる2回まわって、そしたらピグレットが走って追いかけてきたから、いっしょにもう一周まわってさ。それからまた、4回目でまわろうとしてたけどー」「ちょっとまって。」ウィニー・ザ・プーは、前足をあげてクリストファー・ロビンの話を止めました。
プーは腰を下ろして考えました。考えられるだけ考え抜いたんだよ。それから、プーは足跡のひとつに自分の前足をあててみると…鼻をポリポリとかいて、立ち上がりました。
「そっか。」プーは言いました。
「やっとわかった。」プーは続けて言いました。
「ぼく、ばか﹅﹅で、だまされてた﹅﹅﹅﹅﹅﹅んだ。ぼくって、まったく知恵のないクマなんだ。」
「きみは、世界中でいちばんのクマだよ。」クリストファー・ロビンは、なぐさめるように言いました。
「ぼくが?」プーは元気を取り戻したように答えました。それから、急にすっかり元気になって、「とにかく、そろそろお昼どきだね。」と言いました。そんなわけで、プーはお昼を食べに家に帰りましたとさ。

Christopher Robin came slowly down his tree.
‘Silly old Bear,’ he said, ‘what were you doing? First you went round the spinney twice by yourself, and then Piglet ran after you and you went round again together, and then you were just going round a fourth time——’
‘Wait a moment,’ said Winnie-the-Pooh, holding up his paw.
He sat down and thought, in the most thoughtful way he could think. Then he fitted his paw into one of the Tracks ... and then he scratched his nose twice, and stood up.
‘Yes,’ said Winnie-the-Pooh.
‘I see now,’ said Winnie-the-Pooh.
‘I have been Foolish and Deluded,’ said he, ‘and I am a Bear of No Brain at All.’
‘You're the Best Bear in All the World,’ said Christopher Robin soothingly.
‘Am I?’ said Pooh hopefully. And then he brightened up suddenly.
‘Anyhow,’ he said, ‘it is nearly Luncheon Time.’
So he went home for it.



came slowly down his tree

come (slowly) downという表現から、視点は木の下にいるプーの方に置かれ、そこに近づいて来る動きを捉えている。

his treeは物理的な所有ではなく、「クリストファー・ロビンが登っていた木」のことを指す。

by yourself

(all) by oneselfは「①一人ひとりで (= alone)」と「②独力どくりょくで (= without help)」を表しうるが、ここでは①の意味で用いられている。

in the most thoughtful way he could think

he could thinkは先行する the most thoughtful wayを修飾しており、「プーが考えられる中で最も思慮深い方法で」の意味となる。

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