ルーイシュアンの宝石~6
11 妖獣の襲撃
やがて、蒼い夕闇が、辺りを包み込んだ。
イシュの疲労も考え、強行突破はやめて、野宿することをジーは決めていた。
大きな岩の下に、柔らかそうな下草の生えた場所を見つけたので、そこでイシュを休ませることにした。
飲むことも食べることもしないイシュは、それでも疲れた様子は見せなかったものの、しばらくすると子猫の様に丸まり、すぐに寝息を立てた。
携帯食をかじりながら、ふと自分の傍で無邪気に眠る幼い顔を見て、ジーは思わず微笑んだ。
そして、幼いながらも健気に文句ひと