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【猛ダッシュ!】面倒な仕事からは逃げてもいい

商売において、工数、費用対効果に見合わない仕事は避けるのがベスト。「仕事だから」と抱え込むと自爆する、という話

あるメーカーからこんなお知らせメールが届いていた。

「補修部品に関する調査についてのお願い」



内容としては、昨今の人手不足などの影響から、補修部品については今後基本的にお断りするか、調べるとしてもそれなりの費用をいただきます、というもの。

ようは、以前なら写真などを送って「調べといて」と投げていた補修部品は自分で調べるか、お金をとりますよ、ということだ。

わたしは基本的にこのような少額な要件は事前にお断りするか、受けても最小限の工数にとどめておく。



こうしたメーカーの目的はシニア世代の扱いをなるべく排除することにある。

修理を頼まれた部品の現物を持ち込み「おたくのメーカーの部品だから調べてくれ」ということが横行していたが、本心では「めんどくさッ」と思っていたのだろう。

数百円から数千円の部品であっても調べるには手間がかかる。



そんな手間を省くために、部品専用のサイトも用意してあるし、ここ最近の製品ならORコードを読み込むだけで部品の詳細まで辿り着ける。

よって、スマホやパソコンを使用するのが前提という点と高額な調査費を設けることで面倒な仕事を敬遠することが目的だろう。



一般的に、仕事において知識や経験が積み上がる面倒なタスクは一定期間受け入れることで得られるものはある。

だが、単純に面倒なだけというタスクや仕事は逃げるに越したことはない。



「それも仕事だから」というのは理解できるが、その面倒を請負ったがばかりに有限な時間や労力というリソースを削ってしまっているのもたしかだ。

ましてや昭和、平成時代とは違い、深刻な人手不足である。

効率や費用対効果を考えて、やるべきことに優先順位をつけなければ商売は成り立たない。



積み上がらない面倒からは猛ダッシュで逃げて、やるべきことに集中しよう。

面倒を押し付ける相手は悪意のない厄介者だが、あなたの苦労を理解できていない可能性が高いのだ。

限られたリソースで成果を出すには、排除から設定することが重要