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【経費削減】そのお金って会社の役に立ってますか?

商売において、事業に必要な費用を指す「経費」。でもそのかけてるお金は本当に必要なものか、時々考え直した方がいい、という話

先日商売のことで相談された方へ色々とアドバイスを伝えた中で、「お金がなくて」というホンネが度々もれた。

商売がうまくいっていない時期はお金がないどころかマイナスなんてことはザラにあることで、わたしも以前はお金の夢を繰り返し見るほどお金に困っていた。



そういった場合、売上げを上げろ、というのはマストなのだが、それにはアクションによる一定の期間を要するため、明日のお金もありません、といった場面ではピンとこない。

まずはどこからかお金を引っ張ってくる必要があるのだが、その前に足元を見つめ直してほしいのだ。わたしは相談を受けるたび提案するのが「現状把握からはじめてみては?」とアドバイスする。



現状把握とは自社の立たされている状況を客観視するということもそうだなのだが、お金の面でいうと「今の使い方は正しいのか?」と疑問を持つということである。

資金繰りをプロのように把握しなさい、ということではなく、家計簿レベルでいいので「いくらお金が入ってきて」「いくらお金が出ていくのか」をわかる範囲で把握するというレベルの話。



お金が入ってくる、というのは売上げなので、この場合一旦置いといて、お金がいくら出ていくのか、という点に着目してみると、意外に「?」という使い方をしているケースが少なくないと思うのだ。

特に経費として使っている点においては、そのお金がちゃんと会社の役に立っているか?という視点で仕分けするとムダな経費が浮かび上がってくる。



オーバースペックな機器のリース代、よくわからない保険、付き合いの会費、関係性を生まない交際費、などなど意識せず使うと垂れ流しだが、よく考えると役に立ってないじゃないか!という経費は沢山ある。

現状が厳しいのなら、その現状をつくっている一端であるその経費は効果を発揮していないと言えないだろうか?



ただ気をつけなければならないのは、経費削減は手段であって目的ではないということ。なんでもかんでもカットしては売上げに直結するサービスや製品の質を落としかねない。カットすべきはそうした質に影響を及ぼさない、コストをかけても成果が出ていない項目だ。

小さい会社がコストカットをしてもおそらく数万円のお金が浮くくらいだろう。だが、その数万円を売上げにつながる活動に投下すれば、商売が上向きになる可能性は今より少し高くなる。

それを目の前の微差とみるか、長期的な大差とみるかはその人次第である。

足元の小さな変化を起こせない人に大きな変化など起こせるはずがない