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【決算書】数字が読めると景色が変わる
商売において、数字が読めるようになると改善の糸口がつかめる。それをふまえて会社や人生をどうしていきたいか、という話
最近忙しいながらも、ようやく第二事業の方へ少しずつ時間が割けるようになった。
本業のボトルネックがある程度解消されたというともあるが、ここ数ヵ月に触れた事業者を取り巻く環境の深刻さが焦りを生み、第二事業を進める意識がさらに高まった、という点もあるのかもしれない。
第二事業として掲げているテーマは「小さい会社のカルテづくり」ということで、経営難に陥っている事業者の会社を診断し、どこを改善すべき点であるかをわかりやすく表現することを目指している。
そこでまずわたし自身が会社経営の構造をよく理解する必要があるということで、決算書にまつわる本を10冊ほど読み漁っているのだが、これも仕事のうち、と意識しているわたしでさえ、げんなりする内容であるからして、一般の小規模事業者の方は敬遠してあたりまえである。
その数字が大事とはわかっていてもなかなか向き合えないのが現状だと思うのだが、この数字に向き合ってみると、なぜ会社がこのような状況なのか?という経営者なら誰もが知りたい要因が理解できるようになる。
ダイエットに例えると、ひとがなぜ太るのか?ということを考えても理由は千差万別なのと同じで、経営難の理由もその会社によって様々なのである。その理由を突き止めないかぎり、根本的な改善は見込めないし、進みたい方向へも走り出せない。
その上で、少し先の未来を妄想し、目標を立てるということになるのだが、その目標にかんしても、理想とする形は経営者それぞれであるゆえ、アプローチの方法は模索していく必要がある。
ただ、数字を把握しているか否かで、その模索にも確かな材料がセットされるので、やみくもに頑張るとか、とりあえず人の何倍も働く、というような
目隠しをしながら走らされるような事態は避けられると思うのだ。
その数字をわかりやすく表現する、というのが第二事業の名目であり、キモになる大事な部分だと考えている。
わたしもこの10年はずいぶんとムダに走り回った記憶がある。はじめから落ち着いて会社の数字を把握できるように向き合っておけば、立て直しも数年早かっただろう。
そんな徒労も含めて、今苦労している事業者の方々へ少しでも役に立つサービスを構築中である。
まずは原因究明、そこがわからなければ治療はできない