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【見極めろ!】一過性のブームはボーナスステージ、依存したら終了

商売において、時代による流行などの影響を受けるケースはある。流行の波に乗るのはいいが、依存するのはキケン、という話

昨今の「闇バイト」による連続強盗事件の影響で、防犯に関する商品が2ヵ月待ちだ。

仕入先やメーカーは対応に追われているが、いったいいつ終息する話なのだか心配しかない。

ただ、他社はこれを機に防犯意識が高まる需要が伸びると踏んで防犯に特化したサービスを展開するのだという。



これを一過性と捉えるか確実に伸びる市場捉えるかは判断が必要だが、軽い感覚だけで波に乗り、それを確実な将来の売上げとして依存するのはキケンではないだろうか。

無風状態の売上げに突然吹いた神風と思いたいのはわかる。

ただ、瞬間風速こそあれど風が止むことも考慮しないとぬか喜びを強いられる。



ボーナスステージくらいの感覚で短期間に一気に儲け、そこで蓄えた余力で次のビジネスチャンスを狙うくらいの戦略ならまだいい。

そのブームがいつまでも続くと夢想するのはかなりの希望的観測と心得た方がいい。



わたしも今までまわりで一過性のブームの波が立つのを何度も見てきたし、実際に影響を受け、一時的な儲けを出したことだってある。

そのまま波に乗り、成長を遂げた会社もあれば依存しただけで波が引いた影響で以前より不調になってしまった会社もあった。

成否を分けたのは波に乗りながらその後の展開を考えたどうかという点にある。



成長した会社は一過性と自覚しながらもその中で需要の根拠を見出し、次のステップでマーケティングを駆使しただろうし、不調に陥った会社はその波がいつまでも続く夢を見てしまったのだろう。

前者は外的要因を自分のものにし、後者は寄りかかってしまったのだ。



自分でコントロールできないものには距離を置くか、はじめから何かを得るための学びとして突っ込むかのどちらかを選択する方がいい。

もっともキケンなのは、そのブームを自分に運や実力によるものと過信して盲目的に短期の利益のみを追求することだ。

今回の物騒な波がいつ引くかはわからないが、長引かないことだけを切に願うばかりである。

現象を俯瞰的に観察し、覚悟をもって取り扱うと得るものは必ずある