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【市場】生存戦略?生き残っても売上げは爆上がりしない

商売において、どこの市場で成果を得ているかを正しく把握する。同業他社であっても市場がかぶっているとは限らない、という話

今年に入り、同じ市内の同業者2社が近日中に廃業するとの方向くを受けた。

おそらく今年はこのペースでもう数社会社をたたむことが予想されていて、5年以内では今の半分になる予想だ。



いずれも高齢化と後継者不在のWパンチによるものだが、これらの結末はずいぶんと前から想定できていたことから、いまさら驚きはない。

5年後には同業がかなりいなくなるが、手放しに喜べることではない。



そもそも、現時点での廃業を視野に入れている同業他社は“競合”ではないゆえ、5年後の状態は自然淘汰に近い。

多少のおこぼれはあるかもしれないが、廃業する会社がメインにしていたカテゴリー自体が消滅する可能性が高い。

そうなると、5年後はさほど大きな市場の変化があるわけでもなく、同業が減った分、生き残って儲かるという単純な構図ではないのだ。



表面上は同業だが、やっている内容が違うという感覚。

同じゲームというカテゴリーでもシューティングゲームとパズルゲームくらいの違いがある。

仮に数年後、シューティングゲームが何らかの理由で消滅しても、パズルゲームのニーズが高まらないように、まったく別の市場の動向なので、互いに影響しあわないというのが正解だと思うのだ。



なので、廃業の報告を受けても「長い間お疲れ様でした」という役割りを全うした会社への敬意いがいの感情はない。

自社の活動する市場で今まで通り変わらない商売を進めて行くのみである。



まわりを見渡したとき、同業者が実は“競合”ではないケースが往々にしてある。正しい理解での競合とは何か?別事業の場合もあるし、事象の場合もある。

顧客が何と比べているのか把握できれば勝ち筋は見えてくるのではないだろうか。

今年は例年以上に高齢化を感じる1年になりそうだが、やれることは変わらないことから、目の前の課題に集中しよう。

自社にとっての活躍の場を定めよう。そこで勝ち続けることだけを考える