見出し画像

【お宝?】高齢化が生んだ需要?部品専門の中古販売のチラシ

高齢化の影響で減少しつつある職種において、廃業したあとの備品はリサイクルショップで引き取られるが、専門性の高い在庫品は?という話

昨日の自宅DIYにて、足りない工具を取りに会社に寄った。

寄ったついでにポストの郵便物を取り出し、事務所でいらないものをゴミ箱に捨てていたのだが、その中の1枚のチラシに目が留まった。



「ガラス・サッシ屋さん専門、いらなくなった部品買い取ります!」



ずいぶんとコアなターゲットを狙っているチラシだなと思い、思わず読み込んでしまったのだが、在庫しているメーカーの部品を買い取り、販売しているようだった。

こんな着眼点はおそらく同業者だろうと睨んでいるのだが、わたしたちの業種は部品を在庫しがちだ。



古いサッシなどの修理に伴う部品を仕入先やメーカーから取り寄せて使うのだが、多く取り寄せてしまったり、間違って取り寄せてしまったりして在庫するのはよくある話。

その在庫の存在を忘れてさらに次の機会に取り寄せるものだから、大抵の同業者は多くの在庫を抱えている。



そして、古い部品については正規のルートだと廃盤とされていることも多く、眠っている在庫は誰かの欲しがる部品となっている場合も多い。

そこに目をつけたのだと思うが、発想がマニアック過ぎやしないか、という気もする。

だが、団塊の世代が一気に退場する業界において、定期的にこのチラシを撒くことは有効かもしれない。



廃業して困る事の一つが専門性の高いツールや部品などの廃棄の問題。

デスクやパソコンなどの一般職でも使うようなものはリサイクルショップでも引き取ってくれるだろうが、ガラス屋しか使わない道具や部品においては捨てるにもお金がかかってしまう。

それを引き取った上にお金をくれるなら、電話の一本もかけてしまいそうなものである。



わたしにいたってはまだ廃業する予定はないが、数年前にターゲット変えたことから、以前の業態で在庫している部品が会社には山ほど眠っている。

落ち着いたら整理して売ってみようか、と考えてしまい、わたしは捨てようとしたそのチラシをそっとデスクの引き出しにしまった。

コアな需要もうまく整えれば立派なビジネスができあがる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?