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【近道はない】やりきった人だけが知っている「儲け話」のウソ

商売において、これを売れば儲かるとか、これだけやれば売上げが上がる、などの短絡的な成果は幻想と考えた方がいい、という話

先日とある知人からメッセージをいただいた。

なんでも共通の経営者がまたあやしい商材を勧めて回っているので気をつけろ、とのこと。



その経営者とは10年以上前にある勉強会で知り合ったのだが、その当時から一貫性のない商売をしており、多岐にわたる共通点のない商材を扱っては失敗を繰り返していた。

その勉強会にも、おそらく顧客を漁りに参加していたとみられ、手当たり次第に自社の商品の宣伝をして回っていたのが印象的だった。



たちが悪いのが彼の人当たりの良さ。

一見、熱心で真っ直ぐな性格に見えて、しかも愛嬌もあることから、わたしも最初は「いい人なのかも」と勘違いしたほどだ。



戦略的にそう振る舞っているのかはわからないが、付き合うとダメージを喰らうことは確かで、詐欺とまでは言わないが少なくともプラスになるようなことはほとんどないという印象である。

結局何をやっている人なのかは未だわからないが、とにかく「儲かる」というワードに引っ張られあらゆる商材に手を出しては成果を出せていない。



商売をしていると、少なからず「儲け話」のようなあやしい話を持ちかけられることが度々ある。

現状がうまくいっていない時期は心が弱っていることもあり、そうした話に飛びついてしまいそうな気持ちがある。

世の中にうまい話などない、とわかりきった常識があるが、それでもダマされる被害が後を絶たないのは人間の根っこの部分で甘えや下心といった負の部分が存在するからだと思うのだ。



経験するとわかるのだが、小さな成果を得るにも近道など存在しない。

目標に向かい地道に積み上げていった先にしか確実な成果などあるわけもないし、その過程でも沢山の失敗を経験するからそれが確実な成果と認識できるのだ。

そこをすっ飛ばした「儲け話」がいかに信憑性のないものか、地道な過程を歩んできた者なら理解できるのだろう。



今のところ例の経営者からの連絡はない。

もしあったとしても話を聞くつもりはないが、10年以上同じ様な振舞いを続ける様子はもはや矯正できない精神なのだろうと残念に思った。

近道を探す暇があったら目の前の仕事を確実の処理しよう