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【新業態】他業界の感覚はデフォになるか?

新しい分野を取り入れることで商売の幅が広がる可能性はあるが、どの点を重視するかは業界によって異なるかも?という話

年間を通して様々な分野の方からお仕事をいただく。

そのほとんどは想定内のいわゆる“建設業”という大枠で同業の方々なのだが、時々新しい分野の方からの依頼に感覚を疑うこともしばしば。



先日の工事に関しては、内容こそ弊社の得意分野であったが、その商売の仕組みとやらがわたしたちの常識とズレていたため、少々困惑したのだった。

九州に本社があるその会社は、ITを使った防犯システムを普及することを目的としている。

詳しくはわからないが、全国にシステムを広げることで、その保守や管理費などのサブスク的なビジネスモデルを採用していると推測している。



そのシステムの導入に建設業的な工事が不可欠で、その領域は各方面の提携先で賄っているというわけである。

ゆえに大元の会社と施工する業者の連携がイマイチ取れておらず、1件の工事を遂行するにも打ち合わせをたらい回しにされる始末。

責任者の立ち会いをお願いしても、担当者は皆九州の常勤であり、オンラインで完結しているとのことだが細かなポイントが抜けがちでヒヤヒヤしてしまうのだ。



こうなると提携先の業者も自社の持ち分の工事にだけ集中し、完了すればあとは知らぬ存ぜぬで責任を転嫁していまいがちである。

弊社も持ち分の工事を滞りなく完了させたが、その後に続く業者の処理によってはクレームになりかねないと思うのだ。



要はキーパーソンによる管理が行き届かなく、一貫性に乏しいため、要所要所で不備が発生する可能性が高くなるのだ。

だが、この方法で全国展開しているというのだから驚きだが、クレームと責任転嫁のたらい回しが各所で繰り広げられているとしたら、ただただ導入したお客様が不憫でならない。

マイナスを伴うビジネスモデルが新しいデフォルトになるとは信じがたいが、建設業もオンラインで完結する日が来るのかもしれない。

新しい常識に抗っては進化はできないが、肝になる部分は取りこぼすと致命傷を負う



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