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【痛い・・・】“損失”は長期的に熟成させ“利益”に育てよ

商売において、損失はつきもの。その損失を負う瞬間に何を重視するかがポイント。成長痛にできるかどうかは自分次第、という話

とある案件でちょっとしたトラブルがあった。

詳細は割愛するが、弊社、施工業者、元請業者の3者間での話である。

無事に終わった案件だったが、それまでの経緯に問題があり、当日も様々な不備があったところを弊社と元請業者とでリカバリーした。



そのリカバリーした作業(施工業者が行わなかった作業)において、見積り上では施工業者の範疇であったため、その分の作業費を引くように要請したのだが、ここから施工業者の怒涛の言い訳がはじまった。

結局、見積り金額からの値引きには応じず、それどころか「次回の案件で調整しますので何か仕事をください」と営業する始末。

その言葉聞いた瞬間、ガラガラと自分の心のシャッターが下りる音がしたように感じた。



金額にして数十万である。

微妙に手痛い額であるが、わたしはいつもこうしたトラブルの際にこそ、人の本性があらわれると思うのだ。

施工業者は「損しなくてよかった」と軽く考えているかもしれないが、顧客を1社失っただけではなく、この顛末を知っている関係者にも悪印象を植え付けてしまったという点でいえば、損失額は計り知れない。



トラブルが起こった際にもっとも重要なのは、どれだけ相手のことを冷静に考えられるかである。

自社の損失を起点に考えると、自己保身や自己都合の発想になり、結果として問題が仮に終息したとしても信用はガタ落ちなのだ。

要はビジネスという土俵から暗黙で降ろされるということであり、「逃げるヤツ」というレッテルは今後相手にされないということを意味する。



今回に件に関しても一応助け舟を出したつもりだったが、理解してもらえなかった。

商売上の価値観の違いといってしまえばそれまでだが、数十万で失ったものの想像以上に大きい。

人の振り見て我が振り直せではないが、振る舞いとして再確認した点も多く、いい勉強になったと思うようにした。

平時にこそ、有事の際の振る舞いをシミュレーションしておくべき