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【生産性特化!】ムダを削ぎ落せば乏しいリソースでも過去最高売上げは叩き出せる
商売において、自前のリソースをどこに集中的に投下すれば成果をあげられるかを意識すれば、いつの時代も過去を超えられる、という話
とあるメーカーの営業担当者と打ち合わせをしている際に、共通の会社の話題になった。
彼の話によると、その会社が先日の決算で過去最高収益を上げたのだという。
わたしもお付き合いがあるので知ってはいたが、ここ数年社内環境を整備し、毎年のように体制が変化したゆえのお願いという連絡をいただいていた。
その多くは今まで垂れ流しにしていた経費を意識したもので、配送費の見直しや資材の管理費を製品に転嫁するなどの小さなものであったが、そういったジャブが徐々に売り上げや利益に影響していったのかもし知れない。
そして去年その会社が実行してわたし達業者間を少しざわつかせたのが、アナログでの対応廃止である。
他の業界では考えられないかもしれないが、末端の建設業では電話やFAXでのやり取りが少なくない。
主に年配の事業者とのやり取りになるが、それを一気に切り離してしまったのだ。
当然、年配の事業者は怒り心頭であったが、おそらくそうした事業者の年間の売上げと天秤にかけても切り離した方が生産性が上がると判断したのだろう。
既存顧客が何割減らしたかはわからないが、それでも過去最高収益に到達したということは、それだけ足かせになっていたという事実でもあると思うのだ。
切り離された事業者の中には知り合いも多くいたので同情するが、それでも会社を守るための判断としては英断だっただろう。
そこで得た時間や労力を成果の上がる方へ再投下したのだから経営としては正しい。
どんな会社でもそうだが、ムダや成果が出ないとわかっていながらも、その要素を切り離せないとその足かせとともに沈んでいってしまうのだ。
だからこそ定期的に会社の状態を見直し、現状で何がムダで何が成果につながっているかを分析してリソースの分配を検討した方がいい。
この会社にかんしては非難的な声も聞こえてきそうだが、誰もが納得する方法などないと考えたら、会社を守り、従業員のことを優先に考えた最近のアクションはむしろ賞賛に値すると思うのだ。
弊社も方向転換するたびにご迷惑をおかけする相手先がどうしても出てきてしまうが、情に流されるばかりでは商売人は務まらないと割り切って頭を下げることにしている。
時代の変化に対応するには痛みを伴う。その覚悟できた会社だけが生き延びていく