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【気をつけろ!】売上不振を放置すると忍び寄るクビ宣告

商売において、売上不振が長期的につづくと経営も苦しくなるが、取引先から肩を叩かれる可能性もある、という話

今年に入り、数件の不穏なうわさ話を耳にした。

とある会社が自社の生産性向上を理由に、一定の売上げを達成していない相手先に取引きの停止を言い渡しに回っているというのだ。

わたしも又聞きだが、知っている同業者が3社ほど肩を叩かれたという。



昨今の人手不足などを考えれば致し方ない判断だと思うが、ひとむかし前なら取引先からクビを宣告されるなど考えられない事態だろう。

対象は売上不振の会社というが、いくら売上額が小さくなろうとも、まさか自分の会社が対象となり、商売に追い打ちをかけられるとは思っていなかったと思う。



そのほとんどは60代以上の高齢社長だと思うが、例え跡継ぎもなく、商売を閉じるフェーズであってもショックだっただろう。

ただ思うのは、こうした自社の生産性を重視した流れはこれから加速するということ。



わたしが仕事上関係しているマンションの管理会社なども、人手不足から管理費の値上げを受け入れないマンションは契約を解消する動きが強まっているし、そもそも小規模のマンションは管理会社難民になっているところも多い。



限られたリソースで生産性を上げていくほか生き残る道はないのはどこの業界でも同じ。

そうしたとき、利害関係者の対象から外されてしまうおそれはどこの会社にだってあると思うのだ。



むかしは消費者側、顧客という立場が強い存在感を保っていたが、今は顧客も提供者から選ばれる時代ゆえ、自身がある程度の価値を維持できないと市場から追い出されてしまう。



これからはサービスを受けようにも「できません」と断れることも増えるだろう。

それは物理的に無理なこともあるだろうし、顧客として認められなかったということもあるかもしれない。

いずれにせよ、いいサービスを受けるには今以上にコストや価値を差し出す必要性が高まっていく。



弊社も他人事と余裕をかますのではなく、現状維持やそれ以上を目指さなくては、知らずのうちに肩を叩く手が伸びてくる可能性は十分にある。

常に相手先に価値を提供できているかは意識する。それが薄れると存在自体が薄れていく