毎月の数字をどう捉えるか
毎月の売上げや年商、はたまた3期分の決算書など、どこの数字を参考にすればいいのか、という話
12月、1月と売上げがボチボチで終わった。
特別悪くはないが、正直良くはない。毎月見ていただいている税理士さんが今週来社するのだが、おそらく渋い顔をするだろう。
直近2ヶ月の売上げに関してもボチボチだったが、2月もボチボチで着地しそうな予感である。暫定的な案件はあるものの、発注がかかっていないのだ。
さすがに3ヵ月連続となると焦る気持ちもなくはないが、本音を言えばそこまで気持ちの乱れはない。強がっているわけではなく、それまでに蓄えた内部留保も潤沢にあるし、今年は飛躍前の準備の年と定めていることから、空いた時間は粛々と進めるべきことにあてている。
目の前の案件に直結しない整備的仕事がかなりの割合を占めているので、体は忙しいが売上げはボチボチなのだ。例年通りアクセルを踏みっぱなしでいくと、普段気にはなるが後回しにしてしまう仕事のバグや改善点を少しずつため込んでしまい、売上げこそ落ちないが、段々とパフォーマンスが悪くなり、やがては動きを止めざるを得ない状況に陥ってしまう。
アクセルを緩めるのと故障して止まってしまうのは意味が違う。意図しているか否かということだが、そもそもどこの数字を重要視するかで日々の活動も変わってくるかと思う。
経営書などでは月次決算、すごいところでは日次決算を推奨しているが、細かな流れや変化をキャッチする意味合いでもかなり有効かと思う。先日ある信用調査会社の方と話をしていた際に勧められたのは3期分~5期分の数字の変化を把握しろとのこと。
このスパンはあくまでも与信管理の面からであるが、それだけ会社の経営は数年で大きく変化するということであり、数ヵ月ないし、1年単位での成果や下落で本質的なことを判断してはならないということである。
短期間の上がった下がったということよりも重要なのは、本質的なベースがどのラインにあるか?という点だと思う。
本質的なベースとは自社のレベルであり、コントロール次第で売上げを現時点での理想程度まで持っていくことのできる基本的な『体』のことである。
この体作りができていないと、売上げが下がった時に必要以上に焦り、間違った選択を繰り出しては余計に焦りが募り、まったく成果につながらないという負のスパイラルに陥る。
だが、ある程度のレベルまで体作りができていれば、いざというときにはいつでも走り出せるような筋力を持ち合わせているゆえ、気持ちにも余裕ができるのである。
あとは年間の底上げに向けて日々試行錯誤を繰り返しつつ精進するのみである。今のレベル感でどうしたら価値提供できるか、そこに注力するのみ。
数年前までは3ヵ月も業績が振るわなければガタガタ震えてたような気がするが、えらい変わりようだと自身でも少し驚いている。とはいえ、そろそろアクセルをふかし始めなければ、気持ちに緊張感が薄れてきたようにも思うので売上げを取りに行く準備に取り掛かろうと思う。
目の前の売上げや短期的な売上げに一喜一憂するのではなく、レベルを上げることに集中しよう