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【DX?】「自主性」を手放すとリスクが忍び寄ってくる

商売において、仕事の責任の所在を明確にすることで顧客からの信用を得ることができる。誰がケツ持ちかわかりません、は通らない、という話

去年末から営業が激しいとあるプラットフォーム事業の会社。

こちらが興味を示さず、やんわりと断っているにもかかわらず「どうしても会ってお話がしたい」と聞かない。



電話口で会社と事業の内容は聞いたのだが、今の弊社にはおそらくあまりメリットがないこともあり、縁がなかったという認識。

念のためホームぺージものぞいたが、自前でマーケティングに取り組めないような小規模の建設業にとっては一定の評価はあるようだった。



集客、マッチング、ファイナンスとまるッと面倒を見てくれるようだが、それは他人任せにできないと思ってしまうのはわたしの考え方が古いからかもしれない。

それらの要素を安心して任せることができれば自身の商売に集中できるというメリットは確かにある。

だが、わたしの感覚であるが、この会社のようにオンライン上で完結する業態では、肝心なところが対処できない。



何が起こることが想定できるかといえば、責任の所在が固定されないという点にある。

例えば現場には道筋を立てて完了するまでを見届ける責任者が必須だ。そこに仲介業者が入ることにより、各パートの責任が少し離れてしまうよう気がしている。



先日もとある同じような業態の会社による仕事を請けたが、仲介していた担当者は地方にいるため、現場でなんとかしてくださいの一点張り。

結局その担当者も途中で変わってしまい、責任の所在どころかリセットされてしまったように感じたのだ。



集客に関しても、仕事をいただけることはありがたいが、自社が主導で考えなければ意味がない。他社が構築したシステムに乗っかるだけでは市場の動向など一生理解できない。

要は他人に手綱を引いてもらっている状態になり、その会社が万が一潰れてしまえば弱体化した自社が途方に暮れるだけ。



DXなどの先進的な取り組みも必要だと思うが、肝心な部分は自身で取り組むから商売の醍醐味を味わえる。

仕事があればそれでいい、という感覚のツケいずれ自身で払うはめになるのではないだろうか?

作業的な領域は外注しても、根幹は握っておかなくては、何をしているのかわからなくなる