連載企画ー夢ゼミ探究の旅ー【序章】
隠岐國学習センターnoteでは、これから夢ゼミを探究するための連載を始めます。
今回この連載を始めるきっかけとなったのは、現在夢ゼミの責任者を担当している澤正輝さんの、「夢ゼミともう一度出会い直したい」という思いから。
これから複数回に渡り、夢ゼミと関わる講師の方々とのインタビュー記事を掲載していきます。その序章として、この連載企画にかける想いを澤さんにお伺いしました。
ーまずは、澤さんと夢ゼミの関わりについて教えて下さい。
澤:2016年の11月に隠岐島海士町に移住し、現在に至るまで夢ゼミの責任者をしてきたのでかれこれもう4年近くが経ちました。最初の11月から2月までの間は前任者とやっていましたが、その後は基本的には一人で夢ゼミの責任者を担当していました。
ー夢ゼミともう一度「出会い直したい」とはどういうことですか?
澤:「夢ゼミのことを自分が誰よりも詳しく知ってないといけない」という気負いがあったのかもしれないです。これまでも"夢ゼミくん"という存在と対話しながら、向かう方向を選んできたつもりでした。
ですが、今までは、夢ゼミを追っているようで、それは自分を追っていることだったんですよね。夢ゼミというものがすべて自分自身と紐づいていて、自分の価値観や世界観をもとに、ゼミをつくっていました。
しかし、ある時にこのままでは夢ゼミの未来はないと気づきました。夢ゼミを自分で統括している以上、夢ゼミは自分の器よりは大きくならない。"夢ゼミくん"の可能性を実は制限してしまっていたんだと感じ、一旦夢ゼミを「手放す」という決断を昨年の冬にしました。そしたら新しい可能性が開けた感じがしたんです。
この感覚をさらに育みたい。そこで、「誰よりも知らない」無知の存在として"夢ゼミくん"と出会い直し、自分の中にはまだない夢ゼミの可能性を、現在夢ゼミを担当している講師の方々と一緒に手繰りよせていきたいと思い、この連載をすることとなったわけです。
ー澤さんの中で、夢ゼミとの向き合い方・見方が変わっていったんですね。
澤:誤解を恐れずに言えば、以前までは、夢ゼミというのは、自分が統括するものであって、学習する対象ではなかったんです。おもしろいゼミをやっているかどうかだけが興味関心で、それ以上ではなかった。
今はそれよりは、「学ばせてもらう」という感覚に近いです。あ、この人がオーナーとなってゼミをやると、こんな枝が生えてきたり、こんなつながりが生まれたりするんだ。じゃあ、どうやったらそれがよりよく育つかを一緒に考えましょう。というスタンスに変わりました。伴走者的な向き合い方に変わりましたね。
自分の色に染めるのでも、相手の色に染まるのでもなく、一緒に新しい色をつくりにいこう、という、やわらかくしなやかな関係づくりや場づくりをしていきたいです。
今回のnoteの連載も、いわゆるジョハリの窓の中でいう、自分も知らないし、相手も知らない、「未知の窓」を追求していくプロセスの一環です。
参考:ジョハリの窓(出典 https://potect-a.com/utilization/johari_window/)
各ゼミの可能性を講師の方々と探究しながら、最終的に自分も夢ゼミに関わっている人もまだ知らない「夢ゼミとはなにか」を手繰りにいく。それが、今回の夢ゼミ探究の旅の目的です。