家族経営会社の問題点
うちの会社は家族経営で今では上司がみなその一家だけとなってしまいました。
お父さんが40年以上前に創業した会社なので息子達も最初からそうなるつもりだったと思うのです。
だったら経営の勉強やこの業種の勉強をして会社を大きくして行こうと思うのが普通なのだと思うのですが、競争相手が少ない珍しい業種なので今の状況で安心をしてしまっていてせっかく先輩達が大きくしてきてくれた会社をどんどん悪化させています。
2年ほど前までは工場長や部長などという役職を家族以外の優秀な先輩方が担っていたのでお客様にも僕ら従業員にも信頼さるとても良い会社で良い人材もたくさん育ってきていました。
《その時には自分もこの会社で骨を埋めようと考えていました。》
しかしその方々が定年となりいなくなった今では息子達が会社を仕切るようになり、役員が家族だけで従業員の意見などは聞き耳も持たず自分達の好きなように経営をし
お客さんからも「今は不景気で厳しいからなんとか値段を下げてくれないですか?」と頼まれるのですが「そんな安い値段では出来ない!!」と断るのでお客様もだんだん離れて行く始末
仕事も少なくなり空き時間もあるのだから有休を使わせてくれたら良いのですが、休む事に対しては良い顔をしないので毎年みな有休を流しています。
そんな状況になってきている会社だから求人を出していても評判が悪いらしく(若い子に聞いたところによるとどこかに企業を評価するサイトがあるらしい)なかなか新入社員は入って来ないのですが、優秀な人材は愛想を尽かせどんどん辞めて行きます。
私が入社以来お世話になり頼りにしていた先輩は『息子達が就職したからずっと嫌だと思っていたこの会社で一生を終わらせずに好きな仕事をするんだ』と退職し
私が育てた1番優秀な後輩は『子供達の学校の運動会を見に行くことも出来ないので福利厚生がしっかりとしている会社に転職します』と退職していきました。
自分も今は都会に在学している息子にお金がかかるのでダブルワークをし我慢の時なのですが、このままの状況が続くようなら私も息子が就職をしてしっかりと1人で生活ができるようになった時には先輩を見習って自分のやりたい仕事に転職をし第二の人生を謳歌しようかと考えるようになってきました。
本当だったら以前のように家族以外の役員を作り意見を聞いてみんなで良い会社にして行ける事が一番なのですが、田舎の小さな町工場で今までが上手く行きすぎて下手に小金持ちになり良い生活をしてきてしまった家族としては"他の人に役職手当を出すのをためらい"・"意見を聞く事を嫌い"待っていれば仕事は戻ってくるのだ!!とだけ考えて毎回同じことの繰り返しなのです。
世の中の全ての家族経営がこんなひどい会社だとは思えないのですが、このやり方になってしまたこの会社は残念ながらもう良くはなってくれないでしょう・・・
長々と愚痴みたいなことを書いてしまいましたが、世の中の経営者達は社会の経済状況を把握し将来も見据えてしっかりとした運営をしていると思うのです。
しかし
日本の片隅にはこんな会社もあるのだと分かってもらい絶対にこんな会社にして行かないようにしてほしいと願いながら今回の記事とさせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんなつまらない記事ばかり書いていないで早くキャンプや登山の楽しい記事をたくさん書きたいな♪