皆さん、わかりましたか / 大家懂了吗?
dà jiā dǒng le ma?
大家懂了吗?
皆さん、わかりましたか。
留学中に中国で見たテレビの日本語講座。
これが実に役立った。そう、中国の方が日本語を勉強する番組だ。
「李さん、あなたは日本へいったことがありますか?」
「小李,你去过日本吗?」
日本語が驚くほどゆっくりと読まれ、その訳と解説が中国語で行われる。(当たり前だが)
例えばNHKの20分の外国語学習番組で覚える単語やフレーズと日本語解説の比率は、感覚的に外国語3に対して日本語7くらい、いや、2:8くらいだろうか。決して半々ではないはずだ。
中国で見た語学番組は、我々がこれまで見て散々苦しんできた、その真逆版だ。
これが聴力を鍛え、語彙をグッと広げてくれた。なるほど、中国語ではそう表現するのか。先生とアシスタントの中国語会話がとても自然だ。(そりゃそうだ)
その先生が最後に毎回必ず「大家都懂了吗?」というのでこれも覚えた。
当時中国の学生に知っている日本語を尋ねると「こんにちは」以外だと「ミシミシ」(メシ=飯)、「バカヤロー」が多かった。抗日ドラマがかなりのペースで放送されていた影響だと思われる。今なら「カワイイ」も含めてだいぶ普及したはずだ。「おやすみー」を漢字で表現した絵文字スタンプもあった。
さてその日本語学習番組なのだが、講師の先生は分厚いレンズの黒ぶち眼鏡をかけていて、いかにも堅物っぽい70年代の大学教授的ルックスだった。近頃の日本のテレビ語学講座は芸能人も出てきてバラエティ色もある「柔らか路線」。
どちらでもよいけれど、どうせなら楽しく学びたい。