「絵を読む」(イコノロジー)の功と罪
珍しく今回の内容はピリ辛です。まぁたまには良いでしょう。
その代わり、特定の人や作品について触れることはしません(ぼかします)。
先日、とある美術関係の研究発表を聴きに行きました。
若手研究者の発表で、重鎮とされる先生方の評価も高かったのですが、逆に私は聴いている内にどんどん違和感がつのって、なんともモヤモヤした後味となりました。
何がそんなにモヤモヤしたというのでしょう。
その時の発表で、用いられたのが図像学的アプローチでした。
いわゆる「イメージ(図像)を読む」技術です。
ここから先は
2,420字
/
2画像
限定記事パック(2022-2023)
3,000円
2022年、2023年に配信した限定記事がすべて読めるお得版。