コーチと一緒だからこそ創り出せる未来の記憶~認知科学コーチング~
こんにちは、がくさんです◎
地方公務員6年・国家公務員2年(出向)・民間企業(IT企業)2年を経て、個人事業主として独立。現在はクラウドファンディング企業のキュレーターとして働きながら、認知科学のプロコーチとして活動している32歳一児のパパです。
本記事では、認知科学に基づくコーチングの全体像について、要点を抑えながら、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
という方はもちろんのこと、
と思っている方にも
参考にしていただける内容となっています。
【Ⅰ:コーチングって結局何をするの?】
結論、タイトルのとおり、「未来の記憶づくり」です。
という声が数多聞こえてくるので、
少しずつ紐解いて說明します。
まず「コーチング」という言葉から說明します。
文章の中には多少専門用語も出てきます。
言葉を正確に理解するために、
言葉の意味も抑えます。
【Ⅱ:認知科学のコーチングって?難しそう・・】
「認知科学」という言葉をご存知でしょうか?
普段生活しているでは、中々聞き慣れない言葉だと思います。
まずは定義から確認してきます。
認知科学は、外部からの刺激による反応を見るのではなく、人々の「脳と心」=マインドの機能(カラクリ)に着目します。
そして認知科学コーチングでは、人々のマインドを書き換えることによって、クライアントの意識状態を変えて、人生に大きな変化をもたらします。
違いを整理すると、以下のとおりです。
【Ⅲ:マインド(心と脳(ビリーフシステム))の働きを知る】
少し先述しておりますが、改めて。
ここでいうマインドとは「心と脳」のことを指します。「内部表現=ビリーフシステム」と呼ばれるものです。
※以下からはビリーフシステムで統一します。
世の中のどんな事項に対して自分が関心があるのか、何を重要としているかは人それぞれで違いますよね。
誰もが自分の中で、重要度の順位付けをしています。何を軸にして世界を見ているのかが、異なるので、同じ情報を入力したとしても、その後の行動が人それぞれで異なってきます。
そして、人が言葉を発する時、その言葉は、考えていることや思っていることが凝縮されていることが大半です。
そのため、情報が圧縮された言葉がどんな意味で使われているのか具体的にして、正確に把握する必要があります。
発語している言葉全ては、その人のビリーフシステムを投影しています。これまでの過去だったり、経験だったり、社会常識が投影されています。
一見、自分の意見を話しているように見えて、実は周りから言われたものだったり、自らが本音で想っていることではなかったりします。
そこで、認知科学コーチングでは、発語された言葉にロジックエラーが起きていないかを確認、把握し、相手に返すことでインパクトを与えます。
そうすると、何が起きるでしょうか。
ビリーフシステムが変わります。
ビリーフシステムが変わると、
行動が変わります。
行動が変わると、
人生が変わります。
ビリーフシステムの書き換えに必要なこと、たった一つです。
「ゴール設定」です。
【Ⅳ:ゴール設定から未来の記憶づくりが始まる】
「ゴール」はクライアントにとっての「目的地」のことです。ビリーフシステムの書き換えが、最もパワフルにできるのが「ゴール設定」になります。
実はコーチがやることの極論は、「ゴール設定」のサポートと、設定したゴールに挑戦するクライアントに「君ならできる」と伝えること。たったこれだけ。
皆さんは「ゴール」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?
それぞれ色んなイメージがあるかと思いますが、これらは認知科学上の定義でいう「ゴール」には該当しません。
認知科学では、現状の延長線上で想定できるような未来や会社の短期目標のようなものはゴールとしません。では、正しいゴールとはなにか。
ゴール設定の時の条件は3つです。
そしてこの3つの条件が非常に重要になります。
【①現状の外側であること】
▶自分が想像すると怖くなってくるもの、けれどもやりたいこと
▶ゴール達成までのやり方が全く想像つかないもの
現状の外側のゴールに行くために、コーチが伴走するイメージです。
今までに想像しなかった未来の記憶づくりをしていくので、答えは現状のクライアントの中にはありません。
現在・過去から考えるのではなく、ゴールはクライアント自らが作り出すもの(ゴール設定するもの)となります。
【②want to(本音でやりたいこと)であること】
▶心から思うこと、本音で思っていること
▶誰かが言われたことで、「声かけられたし、とりあえずやるか」とかではなく、自分自身が「どうしてもやりたい!」と思えるもの
【③複数のゴールを設定すること】
これはバランスホイールと呼ばれるものです。
多くの方々がゴールと聞くと、仕事上のゴールをイメージされると思いますが、ゴールは1つではなく、複数の領域で設定します。
上記の図のとおり、趣味・仕事・ファイナンス・健康美容・家族・知性・社会貢献・人間関係の8つの領域のゴール設定を行います。
この人生の8つのエリアにまんべんなくゴール設定する必要があります。人間の脳(無意識)はゴールの量が多ければ多いほど、整合性を取ろうと計算してくれます。
あります。
簡単に言うと「根拠のない自信」であり、
専門用語ではエフィカシーと言われるものです。
【Ⅴ:理由なんてない「自分ならできる」それだけ】
根拠のない自信=エフィカシー。
普段生活している中では、
聞いたことがない言葉だと思います。
ただ、現状の外側のゴール設定をした際に最も重要なものであり、思わず怖さをも覚えてしまうような現状の外側にゴールを置くからこそ、説明できる概念となります。
未来のゴールを達成するのに、自分にリソースがなくても「行ける!!」と思えることです。自分の評価を自分で決めることなので、そこに他人の評価は関係ありません。
今までやったことのないゴールだからこそ、「自分ならできる」という根拠のない自信であるエフィカシーが必要になります。
そして、エフィカシーの高い領域で、現状の延長線上にはないゴール設定、つまり現状の外側のゴール設定ができると、何が起こるのか。
脳が勝手に、ゴール達成するための道筋を探してくれるようになるんです。
そんなわけあるんです。
【Ⅵ:人間は見たいものしか見ていない】
人間にはRASという機能が備わっています。ざっくり一言で言うと、見たいものしか見ない、という機能です。この機能をうまく活用することで、「設定したゴールへの道筋が見えるようになります。ゴールを設定した瞬間から、必要な情報についての認識が生まれます。
我々の情報処理機能を牛耳っているものです。
「積極的に不必要な情報は入れない」という機能です。
イメージは「要塞」ですね。
必要な扉だけが空いていて、その他は閉まっている。
世の中に膨大な情報があふれる中、このRASがあるおかけで、脳の情報処理量がオーバーするということがありません。
【Ⅶ:自分が見ているもの以外は全て盲点となっている】
先程のRASとセットの概念でスコトーマがあります。
RASによって、スコトーマ(盲点)が生まれます。RASは重要な情報しか取り入れない機能なので、それ以外は全てスコトーマ(盲点)となります。
日常で例えてみます。2人暮らしをしていた夫婦の間に可愛い可愛い赤ちゃんが生まれました。その瞬間、自分の価値の重要性の順位付けが代わり、生活の第一優先順位が赤ちゃんに切り変わります。
すると、どうなるでしょうか。
「子育て」に係る様々な情報を
無意識的に取り入れるようになります。
お出かけ先に母乳室があるか、オムツを変える場所はあるか、子どもの遊び場はあるか、ベビーカーは押しやすいかなど、今までもそこにはあったのに、気づかなった情報やモノが次々に飛び込んでくるようになります。
これは、「我が子を育てる」と決めたゴールに対して責任感を持っている状態であり、新しいRASが出現している状態と言えます。
ゴール設定をした瞬間に、脳内に入力される情報が変わります。ゴールまでのプロセスを考えるようになります。つまり、自分の未来の可能性はストコーマの中にあると言えます。
【Ⅷ:あるべき未来の自分から現状を見た時に違和感が生まれる】
一言で言うと、未来側の自分と現在との自分との間で認知不協和が生まれます。これはコンフォートゾーンという概念で說明することができます。
人間の体温で例えてみます。人間の平均体温は36℃台ですね。これは真夏の沖縄県に行こうが、真冬の北海道に行こうが、常に36℃台を維持しようとします。これは人間のホメオスタシスのフィードバックがかかっている状態です。常に居心地の良い状態を保とうとする力がかかっています。
これと同じことが日常でも起こっています。
コンフォートゾーンを維持しようとする力が生まれているということです。
なお、コンフォートゾーンは同時に2つ取ることができません。
人間の体温が36℃と39℃を同時にとることができないことと理屈は同じです。だからこそ現状の外側のゴール設定をした時に、ゴール側のコンフォートゾーンと現状のコンフォートゾーンができるため、認知不協和が生まれるのです。
その際にどちらにコンフォートゾーンはずれるのか。その条件は何か。
答えは、臨場感(実際にその場に身を置いているかのような感覚を抱くもの)があるほうです。自分がその場にいることを創造できるかどうかが、大事なポイントです。
現状の外側のゴール世界にいる自分に臨場感を持つことができれば、現状の自分は本来のあるべき姿ではないため、ゴール世界に近づこうとします。
答えは「セルフトーク」です。
いよいよ最後の概念の說明になります。
【Ⅸ:俺(私)らしくない、じゃあどうする?】
セルフトークとはその名のとおり、
自己内対話です。
人は発語している、発語していないに関わらず、1日24時間の間に3万~5万回自分自身に語りかけています。
このセルフトーク、とても重要な概念です。
というのも、セルフトークが自己イメージを決定するからです。
このセルフトークこそが、ゴール設定した時にゴール世界のコンフォートゾーンの臨場感が高くなるように、現状に引っ張られないように、アンカリングする技術となります。
【Ⅹ:コーチは未来のクライアントの味方である】
ここまで認知科学コーチングの主な概念について說明してきました。その上で、コーチと言う存在は何なのか。
それは未来のクライアントの味方であり、それは現状のクライアントにとっては敵であることを意味します。
クライアントの現状維持を否定する存在であり、クライアントが現状の外側のゴール世界にいることを本気で信じ、「君ならできるよ」と、背中を押す存在であり、クライアントのスコトーマを外す存在です。
コーチとのセッション時間を通じて、クライアントが自分一人だけでは考えつかなったゴール世界を作り出します。
【最後に】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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それでは、皆さんにとって、
よりよき1日となりますように。
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