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アイディアを生みやすい環境、時間とは?

馬上・枕上・厠上(ばじょう・ちんじょう・しじょう)

これは、古代中国で言い伝えられてきた、思考やアイデアが生まれやすい状況を指す言葉だそうです。

まず「馬上」は、文字通り馬の上での状況を指します。これは現代で言えば、車や電車での移動中、散歩や軽い運動の際に似た状況と思っても良いかもしれません。
電車でうとうとするように、リズミカルな動作や繰り返しの動きによって、脳がリラックスするというのは想像しやすいですね。
私は、そんな時、アイディアはもちろん、忘れていたTODOを思い出すことがよくあります。とりあえず自分にメールを打ったり、スマホの予定表に書き込み、後から思い出せるようにしておきます。

実は、noteも、電車で書いていることが多いです。

次に「枕上」は、枕に横たわっている時、つまり就寝前やベッドにいる時の状態ですね。ベッドに横になると、体がリラックスし、意識は眠りに向かっています。いわゆる「半覚醒」状態となり、仕事モードの論理的な思考から解放され、自由で直感的な思考が働くらしいです。
眠くなるまでスマホでネットショッピングやYouTubeを見てたらもったいないかもしれないですね。

最後に「厠上」、すなわちトイレでの時間です。トイレは個人のプライベートな空間で、外界の刺激から解放される場所です。私の場合はお風呂もあります!頭を洗っているときなどに、よく何か閃きます。

これら「三上」は、体がリラックスしている状態で、かつ、脳が無意識のうちに働いている瞬間を捉えています。
仕事のアイディアを出す、考えると思うと、つい机上や議論の場など硬直したシーンを思い浮かべるひともいるかもしれませんが、リラックスした時間、日常の緊張状態から解放される瞬間を大切にすることが脳にとっては良い環境みたいです。

「三上」の教えは、忙しい日常の中でも、リラックスした時間や何かの合間にこそ、深い洞察や新しいアイデアが生まれる可能性があるということを教えてくれます。

日々、予定を詰め込み、脳が常に動いて疲労しがち。そんなときにあえて作るぽっかりした時間(Slack)が新たな気づきや、アイディアを産んでくれるのかなと思いました。

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小学生の時の夢は、物書き・ライターでした。 もし私の書いたことばに誰かか心を動かされたなら、夢の第一歩です。 さらなる勉強やアウトプットのために使わせていただきます。