![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172829016/rectangle_large_type_2_639fa1dbcd8447f0c0b884ff31673ca9.png?width=1200)
産業保健職が知るべき「組織力学」
産業保健職であれば、誰もが一つくらい企業で実現したい施策があると思います。しかし、それを実現しようと思っても誰も興味関心を示してくれないといった経験があるのではないでしょうか?企業は分かってくれない、企業は動いてくれない、企業は聞く耳を持ってくれない、ということは産業保健あるあるですし、むしろそこがスタートなのかと私は考えています。
企業は分かってくれない、企業は動いてくれない、企業は聞く耳を持ってくれない、というのがむしろ産業保健のデフォルトだとすら思ってる。そこがスタート
— ガチ産業医🥊🐯🥊HPVワクチン3回接種済・コロナワクチン2回接種済 (@fightingSANGYOI) August 9, 2021
企業の中で産業保健職に求められるのは、組織に入り込んで、変えられないことをどう変えるか、ということだと思います。利益を出すわけではなく、地味で効果が見えにくい安全衛生・健康に関することはあまり関心を持ってもらえないものです。例えば、喫煙所の撤廃や、健康診断の受診、というような、それが産業保健職からすれば当たり前のことであっても、実現は容易ではありません。そこで、抑えておきたいのが「組織力学」です。
「組織でパワーと影響力を行使するポイント(上)」という記事では以下のようなことが紹介されています。
フェファー氏は、組織の力学(相互依存性)を把握するために、以下の問いを投げかける必要があるといっています。
(A)自分が意図していることを達成するためには、誰の協力が必要なのか
(B)自分が実行しようとしていることを遅らせたり、妨げたりするのは誰の反対か
(C)自分が達成しようとしていることで影響を受けるのは誰か。
その影響は(a)その人のパワーや地位か(b)彼らの評価のされ方や報酬か(c)彼らの仕事のやり方か
(D)自分の目から見て、影響力がある人々の中で友人や同盟者は誰か
これらの問いに答えるには、以下のことを考えると分かりやすいでしょう。●誰が、誰の声を聞く傾向があるのか
●会議で発言が通りやすいのは誰か
●誰と誰の仲がよいのか
●誰は、誰に頭が上がらないのか
●誰は、誰をかわいがっているのか
●現場に影響力を持つのは誰か
●社内で今勢いがあるのは誰か
こちらもとても参考になるのですが、ガチ産業医として、産業保健職が組織力学を知る、ということがどういうことなのか考察しましたので、ぜひお読みいただければ幸いです。
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?