异常的世界への扉①~彼女との出逢い編~
彼女との出会いはちょっぴり運命的だったと思う。
会社内で不祥事が起き、その人物が解雇され、中途半端な時期であったが小規模の配置転換が起き、その余波で私にも異動辞令が降りた。
『なかなかこんな日付の辞令を受けるのは無いな…』なんて笑いながら、辞令交付を受けるために重役室前で待っていると、同じく余波で同じ部署にもう一人配属となった女性が不安そうに現れた。
『もしかして…異動になった○○さん…?』
おそらく、さほど社交的でないであろう彼女が、自分の不安を取り除くべく、同じく異動して