#19 虎に翼より〜眩しすぎると痛くなる〜
寅子が満面の笑みを浮かべる時
家族に正論めいた言葉を発する時
審判の対象の少年に慈悲ある眼差しと言葉をかける時
こういう人苦手だわ…
と思ってみていた。
この場合、寅子みたいな友だちや同僚がいたらという体で考えている自分を
さらに俯瞰で天井から眺める感覚だ。
こういう時の自分は
拗らせ全開の頃に戻っている。
経済的にも家族的にも恵まれた環境で
何不自由なく育ち、活発闊達な寅子に対して斜に構える自分。
羨望は、被害者意識が加わると
あっという間に嫉妬に変質する。
それは自分の中の問題であって、
嫉妬している誰か(ここでは寅子)に問題はない。
身近な人ならともかく、まったく関わりのない人間に、なぜネガティブな感情を抱くのか?
おそらく
その人は…
自分がなかなか出来ずにいることを軽やかにやってのけている。
自分は、そのステージに立つことすら出来ない位置や距離にいる。
そこにあるのは抑圧。
何かを我慢する
自分以外の誰かの都合や意志を優先せざるをえない状況。
その状態が継続することで被害者意識が生まれる。
「どうして自分が…」
思う通りにならない現実に
苦虫を噛み潰したような心を抱えて生きることになる。
子どもの頃から
抑圧と一緒に生きてきたので、
相当に分厚かった。
というか、気づいていなかった。
自分に巣喰う抑圧という氷塊の存在に。
氷塊は
まだ完全になくなってはいない。
でも、存在を受け容れて付き合えるくらいになってきた。
人が身近ではない誰かに嫉妬する時…
その人が放つ光が眩しすぎて
目が痛いんだとおもう。
直視できない眩しさに
一人でブチギレているんだと思う。
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