夏バテの渦中

 立秋を過ぎてもまだまだ暑い日が続くのは毎度のこととて、今夏は尋常ならざる高気温とまとわりつく様な湿気に苛まれて体力と気力を奪われた儘、いまだに縮小再生産のように耗弱し続けているようだ。
 つい先日、こんなへろへろな我が身を立て直さんと鰻の蒲焼きの威勢のいいサイズを食べたのだが、弱った身体にゃクスリが強すぎたか、あわれなるかな我が身の足しになる前に体外へ排出されてしまった。
 そんな訳で、現状、此処へ何か書こうにも、へのへのもへじすら書けそうもない。今、書いているではないかと言われるかも知れぬが、こんな愚昧な内容だとスラスラと出てくるもので、憐れを誘うだけで面白くも何ともない。栄養も足りぬが内容も足りぬ。
 いずれ、空にすじ雲だのひつじ雲だのが浮かぶようになったら、屹度、身も心も落ち着くであろうかと思う。そのときには少しは穿った話やらを書けるのではないか、とやや気長に安楽に考えて、取り敢えず顔繋ぎの駄文を綴った筆を擱く。

補追
試しに「へのへのもへじ」を描いてみた。
少しだけ捻くれている。

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