
コミュニティ「567ability」 の軌跡①ー立ち上げから1ヶ月で2,000人に至るまで
「5月6日の朝と夜の7時に世界中でWe Are The Worldを歌おう!」…ユニリーバの島田由香さん、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二さん、僧侶の井上広法さんにより、4月3日(金)の夜に発案されたこの企画。
結果として、朝練などを通じて5月6日までに約2,000人が集い、当日は朝と夜の2回、いずれも世界中の約400人の仲間とオンラインで「We Are The World」を歌いました。
5月6日以降も、文字通り「人のabilityが発露する場」として、来年のオリパラの開会式と閉会式で自主的に「We Are The World」を歌うことを念頭に置き、2つの活動を続けています。
一つは引き続きフロントラインで働く皆さんへの感謝の思いを込めて歌う水曜日夜の「Sing for Care」、もう一つは5月6日まで行われていた朝練をベースにし「abilty」の発露の場としての朝活。
今朝、メンバーの一人で朝活で活躍する、シンガーソングライターのエンジェルクミさんという方のオンラインライブが行われました。約100人の方がクミさんの歌を聴きながら盛り上がる様子を見て、この企画の幹事(コアメン)の第1回目の打ち合わせを行った4月4日には、この光景は浮かばなかった!と思いました。
そこで改めて「567abilityの軌跡」をまとめてみたくなりました。
気づけば立ち上がってすでに4ヶ月、当初の目標だった5月6日からもすでに約3ヶ月が経過しています。ゆえに軌跡も相当なものになるので、まずは立ち上げから5月6日までの流れを概観してみることにします。特に、立ち上がった時の状況、今も形を変えて続く続く朝練などを中心にまとめてみます。
企画が立ち上がった頃の状況
当時は、新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が発出される直前のタイミング。由香さんは、コロナに立ち向かう世界の状況について、コミュニティ内でこのように述べていました。
新型コロナウイルスは大いなる脅威ですが、同時に私たちが今までここまで全世界で同じものに意識を向けた瞬間があっただろうかと思うと、世界が一つになるものすごい機会にもなっています。
この「世界で一つになる」という流れの中で、この「567ability」を立ち上げています。
5月6日7時(朝と夜)に世界中のすべての人がWe are the worldを歌うことで、世界が一つになること。私たちの想いが同じ瞬間に一つになり、We are the worldの言霊とともに地球全体に広がったら、きっとなにかワクワクすることがおこるんじゃないかと、そう思っています。
「567ability」という名前に込めた想いは、このようにまとめています。
コロナの音を567と置き換え、この状況で各自が強化できる能力 ability、可能性 possibility、想像力 creativityを大切にしたいという想いを込めて567abilityとこのグループをなづけました。
告知からの動き
ー由香さんの告知からの動きが早い!
4月3日(土)に由香さんのFacebookで企画を告知すると、2日で約400人の方が登録!5日(日)午後にはプロの歌手である山口愛さんによるレッスンがスタート。6日(月)からは朝練開始され、立ち上げから3日で登録者が200人増えて600人となりました。
ー同時に「コアメン」と呼ばれる幹事チームが組成されました。
4日(土)夜に初のミーティングが持たれ、この企画の趣旨の整理、5月6日までのおおよその流れと課題の洗い出し、情報伝達の仕組みなどを決めました。メンバーは当初、由香さんを含む5人で動き出し、すぐに2人増えて合計7人となりました。
ーまずは練習からスタート。
練習は当初、日曜日の14時と水曜日の19時を予定していました。が、第1回目の5日(日)の14時の練習が盛り上がり、翌6日(月)の朝練も行うことに。これまた盛り上がると共に、海外からの参加者の時差を読み間違えた勘違いなどもあり、翌7日以降も毎日行うことに!今も「朝活」として形を変えて残るこの「朝練」は、567abiliyにとって欠かせないものとなりました。。
朝練が盛り上がった2つの理由
参加者に非常に好評だった理由は、2つがあったと思います。
ーひとつは「行われたタイミング」です。
この4月の上旬は、ちょうど緊急事態宣言が発出される前後。急に外出自粛やリモートワークが始まって不安が高まる中、同じ思いをもった人が集まって朝7時から歌うということにより、心と生活のリズムを整える良い機会になったようです。
特に、朝練の冒頭でラジオ体操や歌唱指導の愛さんによるストレッチなど、体を動かしたこともよかったようです(このラジオ体操は、今でも続いています)。
ーもう一つは、成長が感じられたことです。
歌詞の解説や歌い方の指導を受けながら毎日歌っていると、最初は歌えなかった歌がだんだん歌えるようになっていきます。宣言下でやれていたことがやれなくなることが増える中、仲間と共にやれるようになっていくのは喜びを感じるポイントだったと思います。
コミュニティの成長
ー参加者は急増!
4月3日から5月6日にかけて、最初は100人単位、後半も数十人単位で増えていきました。これは、活動を知った方が自主的に参加されるケースもあれば、参加者の方が思いを共有できそうな人を招き入れるリファラルの動きもありました。
ー新規参加者の方への対応
こうして日々増える新規参加者の方は、コミュニティの意義の理解度と歌の習熟度に差が出ます。その差で脱落される方を生み出さないために、いくつか工夫しました。
朝練は、由香さんによる567abilityの説明からスタート。これにより「この場は、何を目指して、何のために活動しているのか」という「旗」を共有することにつながりました。また、歌については練習時のZoomのチャットに参加回数を書いてもらってお初の方には声をかけあったり、過去のアーカイブを案内しキャッチアップできるようにする流れを整えていきました。
ーメンバーの自発的な動き
立ち上がり直後から、世界の「日本時間」の午前7時と午後7時に相当する時間をまとめたり、オンライン上で楽曲を流して歌うことに関する著作権的な課題を権利団体に確認したり、伴奏をプロのミュージシャンの方に作ってもらったり、歌詞を和訳して解説したり、どうするとそれっぽく歌えるかを研究した動画を作ったり、と自主的に動きました。
これは、立ち上げ当初から由香さんが
この場は誰かがやってくれるところではなく
同じ方向に向かって自主的に動く場である
と言い続けてくださり、これがこのコミュニティの「規範」になったから、だと思います。
こうして、すごい勢いで形成されたオンラインコミュニティ。
上述のリファラルに加え、情報発信をLINEなどでも行うようにしたことなども相まって、We are the worldを歌う5月6日時点では、約2,000人が集まりました。
当日は文字通り世界中から、朝には約450人、夜には約400人がオンライン上に集って、大合唱しました。
ここまでに至ったのは、お集まりいただいた2,000人の皆さんのおかげです。貴重な機会をご一緒させていただき、本当にありがとうございます!
ちなみにコアメンは、日々生じる様々なことに対処しつつ5月6日に向けて準備すると同時に、アフター5月6日を考えていました。その間のことなどや、5月6日以降について、改めてまとめられればと思います。
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