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#パリ

シャンゼリゼ通りで泣く僕が、国境の街で"ある女性"に教わったこと。

シャンゼリゼ通りで泣く僕が、国境の街で"ある女性"に教わったこと。

あの有名なシャンゼリゼ通りを、僕は泣きながら歩いていた。

気晴らしに、とパリ市内のホテルの部屋を出た。
地下鉄を乗り継いで、凱旋門の最寄り駅で降りた。

地上に出たところで、電話が鳴った。
残念な「知らせ」だった。すべては無駄だった。聞きながら、何度もため息をついた自覚があった。

やっぱり無理だったんだ。いまさら何ができるというのか。

当てもなく、ただ茫然と、通りを東へとくだっていく。
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