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夜の街ってやっぱり楽しい

水曜日(24日)にはじめてシーシャに行ってきた。正確に言うと初めてではなくて、高円寺の「祭り太鼓」という居酒屋で何故かメニューとして存在しており、そこで嗜んだ記憶がある。
普通の居酒屋なのになぜシーシャがあったのかはわからないが、そのときに「ああ、自分はシーシャに向いてないな」と感じた。同行者がシーシャ慣れしている人だったため、やり方とかはまったく問題にならなかったのだが、何もリラックスすることもなく、ただ煙を吸っては吐いたというだけの話だった。酒もそんなに好きではない自分は、世の中の嗜好品の良さがまったくわからない人なのだとわかった。
それから1年半ほどたち、家も引っ越した。映画を見たあとフードフェスに行ったとき、「シーシャに行くか、居酒屋を開拓するか」という2択を選ぶことになった。シーシャ。
正直全然好きではないし(嫌いでもないのだが)、また確実に言えることとしてファミレス的な入りやすい店では絶対にないということがある。 自分はいろいろなお店を開拓していくのが好きなのだが、そのくせ知らないお店に入るのに緊張するたちでもある、めんどくさい男なのだ。 その日は結局居酒屋を開拓することにして、行ったことのないバーに2軒入った。
そして、シーシャはよくお店を調べて、後日に行こうとはないした。 その「後日」が水曜日だったのだ。お店は色々調べたのだが、予算的にも財布にやさしく、Googleの口コミもいい「appare」というお店に行くことにした。友達とは開店前に集合して、ちょうどお店が開いた直後の20:00くらいにテナントのあるビルについた。
確かに入口にはGoogleマップの表記通り5階にシーシャ屋がある。しかし、名前が違う。 すすきのシーシャという表記はあるのだが、屋号である「appare」の文字がどこにもない。もしや近くにシーシャ屋が2、3軒ほどあり、場所を間違えてしまったのだろうか。もう一度マップを開くと、やはりここのようである。 玄関で立ち往生していても仕方がないので、とりあえず5階に上がることにした。
エレベーターの前で何かを踏んづけたのでな地面を見ると、リポビタンDの瓶が割れて床が濡れていた。 5階には何店舗かのテナントがあり、夜の街らしく、扉は厚く中の様子は見えづらかった。目立ての店はエレベーターから少し離れていた。階段の踊り場に「放尿禁止」のポスターが貼ってあり、大きな画像で無骨なハサミが印刷されていた。何をちょん切るつもりなのだろう。
お店の扉を開けるとこじんまりとした空間にカウンターとボックス席があり、店員のお姉さんが1人だけ、お客さんも1人だけいた。「2名様ですか?予約とかされてますか?」とよくお店で聞かれる文句を言ってくれたので、少し安心。どこに座ってもいいということだったが、2人連れだったのでカウンターに座らせてもらう。
同じくカウンターには常連っぽいお兄さんが座っており、店員さんと会話していた。どこかのシーシャバーに行ったことがある人ならわかると思うが、シーシャは自分で味を選べる。ここのお店では100種類くらいのフレーバーがあり、更にそれらをミックスすることもできるということで、初心者からしてみれば無限の選択肢があった。
前回シーシャを吸ったときにはりんご味のフレーバーを吸った。メニュー表を見てみるとりんごは見やすい位置に記載がある。見やすい位置にあるということはやはり定番なのだろうか。ミックスというものはしたほうがいいのだろうか。 などなど考えていると、下の方に少し大きめの文字で「ダブルアップル」の記載を見つけた。他のフレーバーは名前の記載だけなのだが、ダブルアップルは丸で囲んで説明も書いてあった。お酒みたいな味がするらしい。りんご味の亜種みたいな感じだし、これにするか、と店員さんを呼び、注文をする。「ミックスにしますか?単品にしますか?」何も考えていなかった。なんとなくダブルアップルだからミックスとかないと思いこんでいた。 「これってミックスするとしたら何がいいんですかね?」質問するしかなかった。なぜなら知らないからだ。
すると店員さんは少し迷って、常連っぽいお兄さんの方を向いた。するとお兄さんが「ダブルアップルは初心者向きじゃないですよ」と教えてくれた。後でわかったが店員のお姉さんは新人で、お兄さんはもとシーシャ店員で詳しい人だったらしい。 お兄さんに礼を言って大人しくりんごフレーバーに甘いミックスをお任せで注文する。
そこに他のお姉さんの店員さんが入ってきた。「遅刻?」「買い出しだわ!」という会話がお兄さんとの間にあったので、歴の長い店員さんなのかもしれない。 しばらく待っていると、シーシャのボトルの上に炭をおいたりといろいろ準備がなされていく。シーシャは準備に時間がかかるので、その間にダブルアップルの匂いをかがしてもらったりもした。確かに独特の匂いだった。 しかし、準備に時間がかかるゆえにどのタイミングで吸えばいいのだろうと少し不安になっていると、パイプを渡してくれた。ついに2度目のシーシャが始まる。
とりあえず友達に先に吸わせてみた。口元の部分を付け替え、自分も吸ってみる。甘い。前もりんごフレーバーだったので、この味が自分にとってのシーシャの味だ。 スーハースーハー。リラックスできる店内で数シーシャは確かに落ち着いた気分にさせてくれた。 まだ正直めちゃくちゃハマるほどではないが、それでも少し良さがわかった気がした。
2時間半ほど滞在して外に出た。ご飯を食べてから集合したのに、すっかりお腹が空いていた。屋台料理の店に入ってガパオライスを食べた。やたらうまいガパオライスだった。

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