生徒の質問に答えて
お越しいただきありがとうございます。
受験コーディネーターの廣川です。
32回目の投稿です。
今回は、塾講師をしていた頃に、生徒に学習内容以外の質問された時のことを書いていこうと思います。
えこひいきの話
自分が勤務していた学習塾は、以前も書きましたが、約3時間休憩の無い授業なので、生徒の集中具合を見て、授業の合間に雑談をしていました。内容は多岐にわたっており、社会情勢からお笑いの話までありとあらゆる話をして、なるべく笑いが出るようにしていました。
そんな砕けた感じが続くと、そのうちに生徒のほうからも話を振ってくる来るようになりました。
そんなある日、生徒が「○○先生のえこひいきがすごいんだよ。好きなヤツとそうでないヤツでは対応がちがうんだから。」と言ってきました。ここで考えたのが『そうなのか、えこひいきは良くないなあ』と答えると面白くないし、自分のキャラクターにも合っていない。彼らが期待している答えを外して行くべきだと「当たり前だろ、そんなの。俺だってえこひいきするぞ。宿題をやってこないヤツとか冷たくするぞ。」というと「先生はしないよ、○○先生のはひどいんだよ。」とかぶせてくるので「いいか?誰だって好き嫌いなんてあるだろう?自分のことを考えてみろよ。好きな人と嫌いな人で対応が違うだろ。見ていて嫌だと思ったんだったら、自分は他人にしないようにすればいいじゃん。」というと「そうだけど...」と少し不満顔でしたが「今日は誰にも冷たくしなくて済みそうで...では授業を再開します。」と終わりました。
ここで気を付けたのが、面白がって○○先生のことを詳しく聞かないことでした。詳しく聞いてしまうとどんどんペースが生徒側に行ってしまい、さきほどの自分のセリフが効かなくなってしまうと考えたのです。そして、生徒たちみんながその想いを膨らませてしまいかねないので、ぶった切りました。
そんな『なぞかけ』や『大喜利』のような質問が何回もありました。
怖い先生の話
またある日は、「学校の✕✕先生が、生活指導ですげえ怖いんだよ。」と言ってきました。上記と違って、学校の話だということで自分も油断しました。実はその✕✕先生は自分が中学生の時にも、その学校にいたのです。自分が卒業してまだ数年くらいでしたから、先生が苦労されているのがわかりましたが、生徒に「✕✕先生は、俺が中学生の時にもいたから、俺のことを覚えてくれているかなあ。」と言ってしまいました。
すると、次の授業で生徒が「先生、✕✕先生に先生のことを聞いたら覚えていたよ。」と言ってきて、ハッとして『しまった』となったのですが、続けて生徒が「✕✕先生が先生のことを話してから、俺たちに優しいんだけど、先生って何かしたの?」と探るように聞いてきました。自分は出来るだけ冷静に「当時は学校が荒れていて、俺は優等生だったからじゃないかな?」と返すのが精一杯でした。実際は、当時の学校は荒れていたのは確かでしたが、その暴れていた連中から✕✕先生を守ったりしたからだと思います。まだ若くて、いわゆる不良と言われる生徒から怒鳴られたりしていた先生でしたから。だいぶ言葉を選んでいますが、くれぐれもお伝えしますが、自分は優等生でしたからね。
後半の話は失敗の話ですが、生徒の前でしゃべることの難しさを実感したひとつですね。同じ話も受け取る側によって、違う反応もあるんですよね。今は一対一なので、塾講師のときほどに多数のことを感じなくても良いですが、それでも何かしらの影響は気にして喋っています。十人十色なので、やりがいと楽しさをとても感じています。
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