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成績の伸び悩みは読書力の不足

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 40回目の投稿です。


学習意欲のある生徒

 今回は、読書が苦手なことでたいへん苦労した生徒のことを書いていきます。

 前回の記事 ↑ と同じ頃、依頼を受けて担当した生徒は、かなり壊滅的な成績でした。勉強はあまりしておらず、何となく授業を受けているだけで、定期テストの対策もしたことがない生徒でした。

 そんな生徒ですから、毎日の宿題をやるのも大変だろうと思っていましたが、もちろん最初から多くの宿題は出さないですが、ちゃんと宿題をやっていました。

 すると、テストの結果も出てきました。授業を続けると実力も伸びてきて、あの壊滅的だった成績がほぼ平均点くらいに上がっていきました。彼もまさか自分が平均点を取れるようになるなんて、思っていなかったと言っていました。もう笑顔があふれていました。

 さあここからさらに得点力を上げて、クラスの上位を狙っていきましょうと、彼の学習姿勢から更なる成績の伸びを期待していました。それというのも、彼が成績に満足しているわけでもなく、今まで通りか、それ以上に学習意欲を持って取り組んでいたからです。

不可解な伸び悩み

 ところが、そこから伸びが滞っていきました。彼は決してさぼることなく課題にも取り組み、直前対策もしましたが、あまり変わりませんでした。自分は悩みました。それまでの経験では、五教科で400点を狙う方法を彼にとっていたのです。それなのにほぼ平均点から伸びなくなりました。

 彼の先輩たちの中には、平均点で満足してしまい「このくらいやれば、平均点を取れるんだ。」と、それ以上の学習意欲を持たなくなるなる生徒も少なからずいました。

 しかし、彼は平均点で満足しているわけではなく、もっと得点を欲していました。それなのになかなか伸びない状態が続いていました。自分が一番危惧していたのが、彼が今までのように成績が伸びないので、もう勉強してもダメなんじゃないか、こんなに勉強しているのに伸びないのは頭が悪いからなんじゃないかと、勉強を諦めてしまうのではないかということでした。

 ここは自分が授業で、なぜ伸びが鈍っているのかをしっかり説明出来れば、彼の勉強意欲を減らすことは避けられると考えて、『ある程度の成績まで上がるとどうしても伸び悩む時期が来るんだよ。』と伝えました。

 実際は、確かにそうなんですが、彼の伸び悩みは、ずば抜けていました。だから、彼の伸び悩みの原因をずっと探っていました。そんな時に出会ったのが、前回の記事に出てきた生徒でした。

 そこで、授業で彼に読書について聞いてみました。すると、彼も小さい頃から本はほとんど読んでいなくて、夏休みの読書感想文もパラパラと読むだけで、ちゃんと読んだことはないと聞かされました。

 もしかすると、これが彼の伸び悩みの原因なのかもしれないと思うようになりました。そこで受験生になった彼に、本を読むことを勧めて、問題文をしっかり読むことを指導しました。そこからも多少の時間は掛かりましたが、得点力は上がり、彼は大学へも行きました。

国語力

 この頃から、彼と同じように伸び悩む生徒を担当することが多くなっていきました。それを重く受け止めて、成績を上げるには『読書力』を上げなくてはならないと言い続けていましたが、偉い先生方も同じように考えていたようで、それを『国語力』という言葉でいろいろな文章が発表されてきました。

 今では授業の初期段階で、生徒の読書状況をチェックするようになりました。ただ学習意欲の薄い生徒は、ほぼ読書習慣がなく、本を読むように言っても、なかなか読むことが出来ません。

 つまり、読書習慣がある、あるいは読書が好きな生徒は絶対に成績優秀者になれます。

さあ、読書を勧めませんか?



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最後までお読みいただきありがとうございました。

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