夏期講習で初めて英語を担当
お越しいただきありがとうございます。
受験コーディネーターの廣川です。
30回目の投稿です。
夏期講習で英語
今回は、塾講師をしていた頃には、主に数学を担当していたのですが、夏期講習でコンスタントに入れる講師が他に確保出来ず、普段やらない英語の授業をした話を書いていこうと思います。
塾では、塾専用の夏期講習テキストを使っていました。数学でテキストに慣れてはいましたが、英語で夏期講習のテキストをやりきるペースに悩みました。数学以上に苦手な生徒が多い英語なので、単純に進めて良いものか、でも終わらせなくては役に立たないので、プレッシャーはありました。
それでも、家庭教師では英語もやっていましたので、自信はありました。
夏期講習は、下のクラス担当でほぼ一から進める感じでした。そこで授業ルールを設けました。
テキストの英文はすべて和訳出来るように準備しておく。
わからない単語があれば、調べて余白に書いておく。
主語と動詞に注目する。
さあ、いつもは数学を教える講師が英語は出来るのか?という生徒の視線を集めながら、授業を始めました。
テキストは、各講座が「確認問題」「練習問題」「演習問題」に分かれており、段階を経て学習出来るようになっていました。講習では、まず「確認問題」を各講座分やって、最後まで行ったら、最初の講座の「練習問題」、同じように「演習問題」をやって、「総合問題」で終了する計画です。つまり自然に復習しながら進めるように考えました。
講習が始まると、1番のルールである和訳をすることになっていますが、ことごとく和訳が出来ません。しかも、誰かがおかしな訳をしても、それがおかしいことだとわからないので、みながノーリアクションでした。
もう30年以上前のことですが、英文の内容を読み取ることが大事であると考えて、英語を理解するためにすべて和訳することに慣れてもらおうとやったことです。実際は上記の通りで、夏期講習期間で収まるのか不安があふれていました。
生徒たちの変化
生徒たちは、必ず出席してくるし、和訳もだんだんわかる生徒が増えてきて、おかしな訳をすると、笑いが出るようになって来ました。生徒を順番に指して答えてもらっていましたが、ふたり正解を出せないと「はい、だれか?」と別の生徒に手を挙げて答えてもらうシステムにしていました。それが講習が進むにつれて、手を挙げる生徒が増えていき、「なんでそうなるの」と突っ込むようになり、テキストの進み方も早くなりました。
覚えてほしいフレーズ、「進行形は?」「助動詞のあとは?」などの質問にも、スッと答えられるようになっていきました。生徒が理解してきている実感はありましたが、それが得点につながるのかは、まだ不安でした。
夏期講習も終わり、二学期が始まるとすぐに模擬試験がありました。夏休みをどう過ごしたのかが、結果として出て来るテストになるので、生徒だけではなく講師も注目しています。
講習の始めには、和訳が出来ずにかなり苦戦していた生徒が、終盤には積極的に手を挙げていました。そんな生徒が驚くほどの結果を出しました。自己最高の得点はもちろんですが、点数は上のクラスレベルで他の生徒にもほめられまくっていました。
他の生徒たちも、「なんとなく英語がわかったような気がする」と言っていました。やり方に確信を持ち、今もその時の経験が生きていて、必ず和訳していきます。
あの頃よりも、今は英語が苦手な生徒が多いと感じています。教科書も厚くなり、内容が増えているのに、それほど授業時間は増えていないので、学校の授業で理解することは不可能なのでしょう。
中学一年生のときには勉強しなくて、学年末テストの英語が12点だった自分が、生徒に英語を教えて、成績を伸ばすなんて...勉強して本当に良かった。他人の役に立つことが出来て、モチベーションも上がりました。
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