初心者塾講師
お越しいただきありがとうございます。
受験コーディネーターの廣川です。
24回目の投稿です。
今回は、前回の受験業界にどうして入ったのか、の続きというか、その後の展開について書いていきます。
初心者塾講師
家庭教師というか、個人授業をしていて、ある程度の手応えを感じていました。最初の生徒の状況から、次の生徒の依頼があり、同じタイミングで学習塾に雇っていただけることになりました。
大手のチェーン系の塾ではなく、個人経営の四つの教室がある塾でした。
最初に担当したのは小学六年生、確か理科と英語だったと思います。特に英語は今から40年近く前のことなので、小学校で英語はやっていませんでした。塾としては、六年生に中学校の準備として、英語に慣れさせることが目的だったのでしょう。
ところが、先程書いたように小学校でやっていない、三学期なのに全く英語に慣れていない、「英語はいいよ」と生徒が言う、などの状況から、説明はしていましたが、英単語練習に力を入れていませんでした。単語テストをしても全然出来なくて、塾長に強く言われていました。
しばらくすると、中学二年生の数学と理科も担当することになりました。
のちに感じたのですが、当時、この塾では塾講師初心者の自分に授業のやり方は教えてくれませんでした。塾講師になって一年後には新人研修として、先輩講師の授業を二回見ることが出来るようになったのですが、自分はすでに先輩講師になっていました。その研修も最初は誰の授業を見るかは、塾長が決めていたのですが、さらに一年後には新人に見たい授業のリクエストを聞いて、新人研修はしていました。
そんな中で、新人研修も無く、自分で考えて授業をしていました。生徒はせっかく塾に来て、学校と同じような授業をしても成績の変化は難しいと思っていました。それでも塾長からは、何をやったのか、宿題は何かをノートに記入して提出、授業では単元ごとに確認テストをしてくれと、それだけでした。
上記の通り研修もなく、いきなり授業だったのですが、今思えば先輩の授業を見なくて良かったのではないかと、思ったりします。自分は素直なので、先輩のマネをしてつまらない授業をしていたかも。そうしていたら、こんなに受験業界にいなかったかもしれません。
そんな自由な状態で授業をやらせてもらえたので、様々な企てをすることが出来ました。
学校とは違う
例えば、自分が中学一年生で全く勉強しなくて、二年生から勉強する時に、何も分からないので「入試問題が解ければいいんだろ」と、そこから勉強していたので、入試問題にはとても詳しかったんです。そこで、教科書を進めると言っても、「入試では、こうに聞かれるから、こうに使えるように」や「これはテストで聞かれないので、飛ばします」なんてことを平気でやっていました。さらにその飛ばした分の時間を問題の練習に使っていました。
この試みが学校とは明らかに違い、生徒は戸惑いながらも問題を解き、それが正解率を上げて行ったので、だんだんと信用してくれたんだとおもいます。
信じる力というのは強く、それが学習意欲向上につながりました。生徒の成績が伸びて行ったので、塾長にも怒られることはなくなりました。結果が出るまでは、あまりにも他の講師とは、やり方が違うのでは良く注意を受けました。まあそれでもやり方は変えませんでしたけど。
生徒が休まずに塾に通ってくるし、宿題もちゃんとやって来るので、そりゃあ成績も伸びてきますよね。
そんな学校とは違うやり方の授業で成績も伸ばして、かなり調子に乗っていたころに、思いがけないことが起きます。
それは、次回の投稿にしようと思います。
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