提出物問題
令和の時代には考えられないビックリ仰天エピソードをお届け。
関心・意欲・態度
むかーしむかし(平成終わりまで),提出物を出した生徒は「関心・意欲・態度」がA評価(少なくともB評価)になるというとんでもない成績の付け方が蔓延していた。
「提出物を期日までに出せる力」という観点があればまだ分かるが,もちろんそのような項目はない。
「頑張っているから」
「テストで得点できないけど,真面目だから」
「このままじゃ,評定に1がついてしまうから」
以上のような理由で,まるで学習の結果が出ない生徒(もしくは不真面目な生徒)を救うかのように提出物で成績をフォローするという場面がくり返されるのを幾度となく見てきた。
もしかしたら,自分が学生のときに「提出物が出ていない」という理由で逆に成績を下げられた人もいるかもしれない。
しかし,ここでよく考えてみてほしい。
提出することに何の意味があるのか。
「最後まできちんと取り組みました」と言わんばかりの正解だらけのワークブック。
毎日コツコツ何周もした生徒と,一晩で解答を全部丸写ししてきた生徒。
どちらもワークブックだけを見れば評価は同じである。
このような評価に本当に意味があるだろうか。
#もちろん
#ない
中身で勝負
提出しているかどうかではなく,中身で勝負できる課題を出すのが適切だ。
ワークブックなんて1人ですればいい。
解答も解説もついている。
それでも分からなければ,聞いてくれたらいい。
いつでも対応する。
ワークブックを終わらせることが大切なのではなく,力をつけることが大切だ。
これに関しては生徒が悪いわけではない。
「何のために学習するのか」を生徒と教員で共通理解していれば,こんなことは起きない。
また,「頑張っている」=「OK」ではない。
頑張っていても力が身についていなければ,軌道修正する必要がある。
ふり返りとフィードバックにより自己調整力を高めていかなければならない。
解答を丸写ししただけのワークブックをチェックするくらいなら,その生徒と今後の学習について直接話し合った方がいい。
追伸
実はね。
提出物問題はまだあなたの近くに潜んでいるかもよ。笑
#本当に
#怖い話
𠮷水
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