【成功26】最後に (17)お金について 『お金とは何か?』
「城北忠明の成功ルール」として伝えたいメッセージは、前回までですべて終わりました。
ただ、このメルマガはもともと「お金を増やす」というテーマから始まっているものです。そこで・・・
本質的な成功と比べればサブの扱いになるのですが、2010年にお届けした、お金についての内容も改めてお伝えしたいと思います。
(※お金のことを理解することで、お金以外の重要性も同時にご理解頂けるはずです)
まず、私の中での結論として、「お金とは何か?」というと、一種のエネルギーが数値化されたようなものだと考えています。
どんなエネルギーなのかというと、一般的には、何らかの価値を与えたことの “対価として” 受け取れるエネルギーです。
簡単な例で言えば、人に何かをしてあげること(愛の提供)で返ってくる感謝の形など。
愛や信頼というものは数字では表せませんが、ある程度それを数値化して蓄えることができるという利便性が、お金にはあります。
・・・と、投資を始める前までの私は純粋にそう考えていたのですが、投資を始めてからは、何かが違うように感じました。
本来であれば、このような「価値の対価」として誕生したものだと思うのですが、人の欲望は際限のないもので、今のような金融経済を作り上げて本来の意味からかけ離れて膨張し、まったく別物の “マネー” になってしまいました。
これはぜひ一度考えてみて欲しいのですが、そもそも、なぜ国家というシステムができて貨幣がコントロール管理され、なぜ、世界中の誰もがその価値を信じているのか・・・
つまり、現存する世界のルールに対して、大衆が何の疑問も抱かずに当たり前になっていることで、誰にどんなメリットがあるのか?
そんな支配層の視点を考えると、見えてくるものがあります。
だからこそ、今の私からすれば、お金というのは “支配者たちの欲の結晶” “力を具現化した塊” のように思えてきます。
そして、それだけの強いエネルギーゆえの、危険性も生まれてきました。
投資にしろ他のお金儲けにしろ、適切な価値を提供することなく不適切な受け取り方をしていると、そのエネルギーをうまく扱うことができず、人生が狂って不幸にもなります。
もちろん人を幸せにすることもできるわけですが、正しい取り扱いをしなければ、人を操って滅ぼすこともできる “パワーの象徴” とも言えるでしょう。
◇ ◇ ◇
また、もう1つの側面として言っているのは、「お金とは選択の幅を広げるもの」 ということです。
たくさんお金があれば、本来は制限があった選択肢の、制限がなくなる・・・
選択の幅が広がるということは「できなかったことができるようになる」というわけですが、そのできなかったことが「良いこと」なのであれば、良い方向に拡大します。しかし、反対に、それが「悪いこと」であれば、悪い方向に拡大します。
「お金を持ったら人が変わった」というのはよく聞く話ですが、それはお金を持つことで良い人・悪い人に変わるというより、
“元々良い人がもっと良い人になる”
“元々悪い人がもっと悪い人になる”
というように考えた方がいいでしょう。
お金が一種のエネルギーなのだとすれば、そのエネルギー自体には、プラスもマイナスもありません。
すべては扱う人間次第だということで、プラスの人間が扱えばプラスのエネルギー、マイナスの人間が扱えばマイナスのエネルギーというだけです。
そうなると、お金に関してよく言われる相反する2つの言葉、
“お金があれば幸せになれる”
“お金があっても幸せにはなれない”
は、どちらも正しい真実になります。
(※すべてに言えることですが、どちらか一方だけが正しいというものはほとんどありません。たいていの物事は、本質的に見ればどちらも正しいと言えます)
「宝くじで大金が当たった人の9割が不幸になる」と言われているのは、9割の人が、どちらかと言えば “もともと不幸だったから“ です。
もし今のその人の幸せ度が「+10」だとすれば、お金が増えれば増えるほど、10倍、20倍という感じで+100、+200・・・と増えていくのですが、今の幸せ度が「-10」だとすると、-100、-200となるだけです。
最初の幸せ度がマイナスだったから、さらにマイナスが拡大したのです。(扱えないほどのエネルギーを手にしてしまったから、とも言えます)
このように、お金というのは、良くも悪くも「今のあなたを増幅・拡大させるもの」であり、お金を手にしてどうなるのかは「あなた自身のあり方」で決まります。
だから、お金があるないに関係なく、「今の幸せを感じ取る」という充足感の話にもつながります。もしもあなたが幸せになりたいと思うのなら、お金を得ることと同時に、「幸せになる考え方」も選択しなければいけないのです。
また、お金というのは、欲望や願望を実現させるだけの強いエネルギーだからこそ、いかなる場合でも、あなた自身が “そのエネルギーを使いこなす主体” でなければいけません。
お金に魅了されてお金の奴隷のようになるのではなく、主人になることで初めて、自由自在に扱うことができます。本来の主人である自分自身が、エネルギーに支配されて、振り回されてはいけないのです。
以上のような理由もあって、投資のように簡単にお金を稼げてしまう情報も、“頼る” のではなく “活用する” ように言っていますし、それと同時に、得たものに対しての責任を感じて「ふさわしい自分になる」ということを言い続けているのです。
今のあなたの状態のままお金を手にするのではなく、それだけのお金を得るのにふさわしい自分、ふさわしい考え方になる・・・
そのために必要な考え方を、ここまでのメッセージの中で長々とお話ししてきました。
これはお金に限らず、あらゆる権力やパワーにおいても同様のことが言えますが、力を持つ者には責任が生じます。
特に投資で稼ぐようになると、自分の器以上のお金が入ってくることも多いため、より一層正しく生きることが求められるでしょう。
(稼ぐようになれば寄付した方がいいと言われるのもそういうことで、私自身も長く継続している習慣です)
◇ ◇ ◇
お金を手にするために今すぐできることとしては、まずは自分自身の「お金の流れ」を把握することです。
私の場合はもともと物欲もなく、妻が堅実なのでその点は問題なかったのですが、もし資産運用をしていれば、常に資産の増減はあるでしょう。
そのような場合は、「どれくらいの増減幅になるのか?」「最大のマイナスでどれくらいか?」を考えた上で、当然、そのマイナス時を想定した生活レベルにしなければいけません。
なぜわざわざこんな話をするのかというと、世の中の大半の人は、現状や目先だけを見て平気で家や車のローンを組んだりしますが、それがすでに “許容オーバーしてしまっていること” に気づいていない人が多いからです。
たいていの中流家庭はお金を使いすぎているのが実状ですので、周りと同じような使い方をしていれば、バランスを崩すのは当然です。
実際のところ、一時的ではなく、永続的に資産を持ち続ける人というのは、まったく派手な生活をしていません。目立つこともないし、一目見てもお金持ちだとはわからない人たちが多いです。(※逆に、一時だけのお金持ちは、誰から見てもわかりやすいです)
本当のお金持ちは、“お金の本質” を理解しているからこそ、適切なお金の使い方をします。
典型的な “成金” のようにお金を手にしても散財してしまう人は、本来のお金持ちではないので、いずれ維持できなくなって破綻するのは必然です。
結局のところ、収入の大小というよりも、「何が本当に価値があるのか?」「必要なお金の使い道は何か?」を考えて使っているから、お金持ちになれるのです。
例えば、誰かが持っているから自分も欲しくなって買う、というような感情的判断は、適切な判断基準ではありません。
収入の範囲内で生活するためには、周りの人がどうなのかに関係なく、自分の基準や必要性で価値を考えて「自分に合ったお金の使い方」をしなければいけません。
そして、それができない人は資産を築くことなんてできず、投資家として稼ぎ続けるのも不可能だと言えます。
私の周りにも、少し所得が高いからといって何も考えずにお金を使っている人がいて驚かされるのですが、お金持ちになる(資産構築する)上で、見栄や虚栄心ほど無駄で、破滅につながるものはありません。
家の中にあるものや今まで買ったものを考えてみて、本当にそれが欲しかったのか?本当にそれが必要だったのか? 一度、考えてみて下さい。
周りの目を気にして買ったり、買うための理由付け(正当化)をしたり、考えずに衝動で買ってしまったものはないでしょうか? それはどれくらいの総額になるでしょうか? 果たして、それほどの金額を使う価値はあったのでしょうか?
(もちろん、中には価値があったものもあるかもしれませんが、このように考えてみることが大事です。もしそのお金を運用に回していれば、少しは資産を増やせたかもしれません)
そして、言うまでもないことですが、このようなお金の使い方というのも、環境を変えれば変えられる観念ですので「あなたの選択次第」になります。
ギャンブルなどにしても、趣味でやるのであれば別ですが、本気でお金を得るためにしているお金持ちはいないはずです。
もしお金持ちになりたいのであれば、「本当に裕福な人間が、どんな思考でどんな選択をするのか」を考えてみて下さい。
◇ ◇ ◇
・・・とはいえ、これは誤解してはいけないので補足しておきますが、まったくお金を使わないというのも、また違います。
世の中の人たちを見ていると、使うか使わないかが、あまりにも両極端だと思います。
これは、育った家庭環境や生きてきた時代背景、両親のお金に対する考え方などが関係しているのだと思いますが、質素倹約ばかり考えている人はもう少し使ってみて、気にせず浪費しているような人は、節約することを意識して「健全なバランス」に調整すれば良いでしょう。
(※何かを極端に考えている人は、逆の考えを取り入れればうまくいくということです)
とりあえず、私がおすすめするのは、家計に負担のかからない一定金額をあらかじめ決めておいて、そのお金に関しては自由に使うようにすることです。
こうして最初から計画的に決めておけば、使いすぎることはありません。お金を使いすぎるのが悪いのであって、使うこと自体が悪いのではないのです。
その他、日常の生活費と将来のための貯蓄などを分けることなども、必須でしょう。お金の管理ができない人は、まずは使い道によって口座や保管場所を完全に分けることから、始めれば良いと思います。(私の妻は、実際に場所を分けて管理することで、しっかり貯蓄していました)
あと、これは私自身が過去に実行していたルールですが、「大きな金額はむやみに使わないようにして、小さな金額は気にせず使う」というのもおすすめです。
例えば、10円を100回節約しても1000円。1000回節約して1万円です。スーパーなどで10円や100円の値段は気にするのに、頑張ったご褒美などの名目で、平気で大金を使ってしまう人がいるのですが、それは逆にしてもいいのではないでしょうか。
本当に必要ではない限り高価なものは買わない代わりに、安いものに関しては、そこまで神経質にならないようにするということです。(※無理に背伸びして高価な消費をしたところで不相応なだけです)
節約することがまったくストレスではない人であればどちらでもいいのかもしれませんが、もし節約や我慢がストレスになるのなら、「節約する回数」が全然違ってくるので、これでストレス軽減になるかもしれません。
例えば、数ヶ月や1年という期間限定で試してみて、自分の感情の変化を観察して判断しても良いでしょう。
いずれにしても、投資で資産を築きたいのなら、お金の流れを把握して管理するのは必須です。
普通は、社会人として働いて堅実にお金を管理していれば、それなりの貯蓄ができるはずですが、もし、それがないという人がいれば、何かが間違っていたわけです。
お金を使いすぎて破綻はあっても、収入の範囲内で生活をして破綻することはありません。最悪を想定したミニマム収入を考え、その上で生活できるようにするのは、生きるための絶対条件になるでしょう。
・・・ところで、あなたにとって、どれくらいのお金があれば十分だと思われるでしょうか?
1億円もあればお金には困らないと思う人がいるかもしれませんが、実際には、仮に1億円を手にしても、変な投資に回してしまったり変な使い方をして、あっという間になくしてしまう人が非常に多いです。
これはぜひ知っておくべきことですが、収入が小さい人よりも、収入が大きい人の方が破綻して、多額の借金を残しやすいのです。その理由は、バランスを崩す度合いが、それだけ大きくなってしまうからです。
私としては、1億円でなくても数百万~1000万くらいをトレードに回せればお金にはそれほど困らなくなると思うのですが、本当にもったいない話です。
実際に稼げるようになっても、自分にとっての最適なバランスは、常に意識するようにして下さい。
◇ ◇ ◇
・・・さて、ここまでで、お金持ちになるための最低限のお金の知識をお伝えしたつもりですが、
そうは言っても、短期的な数値目標や、達成の目安として「お金」を考えるのならいいですが、それを本気で人生の目標としては考えない方がいいでしょう。
例えば、「欲」というものは、最初の原動力やきっかけになりますが、その先には “際限がない” というデメリットがあります。
だから、欲望を原動力にする人は、いつまでも満たされることはなく、ゴールがないまま走り続けることになります。
また、結局のところ、ここまでお伝えしてきたように、最後の最後に残るのは「自分本来の価値だけ」であり、年収や資産、様々な所有物などは自分の価値とは関係がありません。
これに関してはもう十分お伝えしたので割愛しますが、
だからこそ、何かを手に入れるという目標よりも「自分の価値を高めて理想の自分自身になる」というのが、正しい目標設定だと言えます。 (注※ 他の誰かのようになるでもなく)
なお、これからの世の中の流れを考えれば、どちらかと言えばお金へのこだわりや執着は手放していった方が楽に生きられると思うのですが、そうは言っても、それはお金自体を手放すという意味ではありません。
この点をスピリチュアルや宗教などでは勘違いしがちですが、執着を手放すというのと、それ自体を捨てるのは違います。
今の資本主義が成立している間は、投資においても仕事においてもその結果(対価)としてのお金を求めることは必要であり、正当な考え方です。しかし、それにとらわれてはいけないということです。
こだわりや執着が強いと、「こうあるべき」「こうでなければ」と考えてしまい、許容できる世界の幅が狭くなって生きづらくなってきます。
適度な執着はあってもいいですし、それを自分自身で自覚していれば、何も大きな問題にはなりません。(※自分にとっての執着を知っておかないと、その抑圧がストレスになって爆発することにもなりかねません)
バランスを崩しているかどうかのわかりやすい基準は、
「それを失うことを極度に怖れ、それがなければ幸せではないと考え、それを失った場合に、自分の一部が失われるように感じる」というようなことです。
つまり、すでにその対象と一心同体になってしまっていて、自分の「軸」がなくなってしまっているという状態です。
このようにこだわりや執着が強い人は、自分も他人も許すことができず、さらに、それを得るためなら他人を攻撃したり奪ったり、何をしてもいいと考えるようにもなるのです。
そして・・・このようなお金に関連するあらゆる問題というのは、実は、どれだけの資産や収入があるのかとは、まったく関係がありません。
たくさんの収入の高い人の実状を見ていても、ストレスや葛藤を抱えていたり精神的に不安定だったり、うつになっている人も多く、お金があっても幸せではない人が非常に多いのです。
お金がなくても、自由気ままに生きている人の方が幸せなのでは? と思うこともよくあります。
ここで理解しておいて欲しいことは、お金があるかないか、裕福かどうかというのはすべて、「心の問題」だということです。
◇ ◇ ◇
さて、ここまで、お金についての考えをまとめてきましたが、正直、「お金」というものほど、世界中の人々が信じている壮大な洗脳はありません。
大勢がその価値を信じているからこそ、お金だけで人を支配して、動かすことができてしまいます。
それはお金の価値が保証されているから成り立つことなのですが、今まで何も考えずに普通に生活をしてきた人は、“その保証がなくなる” という状況を想像できない人も多いようです。
例えば、世界のどこかにある誰も知らないような場所に、1億円を持っていっても何も手に入りませんし、江戸時代に今の1億円を持っていったとしても、無価値です。
それでは、「今のお金の価値が通用しない場所・通用しない時代にならない」なんて、誰が言えるのでしょうか?
このように考えていくと、お金の価値というのは今後下がることはあっても、上がっていくことは考えにくいはずです。
円やドルがどうという話ではなく、もしもその洗脳が解けた時に、何が残るのか? 歴史上、ずっと永遠に続く時代なんてないからこそ、いずれ何かが大きく変わってもおかしくないのではないでしょうか?
最後の最後に、念を押して伝えておきたいことは、「誰もが常識や当たり前だと考えているのと真逆のところに、真実や正解が存在している」ということです。
常識や当たり前というのは、世論によって作られます。
だからこそ、世の中に溢れるあらゆる情報の流れを冷静に見れるようにして、“その反対を考えられるように” しなければいけません。
大多数の人が良い・正しいと信じているものほど疑って、そこから離れるようにする・・・
「普通」や「一般大衆」とは異なる思考や行動が必要となり、そのために続けてきたのが、この一連のメッセージなのです。
・・・以上が、過去にメルマガでお届けしてきた、お金に関する話の総まとめとなります。
今お金があってもなくても、“お金持ち” になるためにできること・すべきことがあるということも、同時にご理解頂けたのではないでしょうか?
大変長くなってしまいましたが、お金のことで悩むことがあれば、今回の内容を再読してみて下さい。
★ポイント17=「お金の本質を理解し、正しく扱う」
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