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044 組織診断フレームワーク3選
フレームワークとは「分けて考える思考法」のこと
例えば、ビジネスを「自社」「市場」「競合」に分けるなどだ。(3C分析)
経営者インタビューや社員インタビューの際、頭の中でフレームワークを使えばその場で課題抽出ができる
というメリットがあるので、今回、実際に私が使っている組織診断フレームワークを3つ紹介する
組織の3要素
組織の3要素のフレームワークは「共通目的」「コミュニケーション」「貢献意欲」
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78740112/picture_pc_040dacd2e6583611bf9b64afeab3c4e1.png)
それぞれを把握するための着眼点は以下のとおり。
共通目的把握のための着眼点
①会社に、憲法のような位置づけでミッション・バリューがあるか?
②会社に、中長期目標の位置づけでビジョン・経営方針があるか?
③上記のミッション・ビジョン・バリュー・経営方針が社員の共通目的として定着しているか?
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) May 2, 2022
チームプレイの大前提は、メンバーが共通目標を持っていること
それに向かって、みんながそれぞれ貢献意欲を示せればチームプレイになる
もちろんメンバー同士の好き嫌いはあるだろうけど、それぞれが貢献意欲を示している限り、チームはうまく回り続けられるんだよね
コミュニケーション状況把握のための着眼点
①社内の雰囲気は楽しそうか?
②ミーティングなどで心理的安全性を損なう言動がないか?
③上司の方から部下に相談する雰囲気があるか?
おはようございます!
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) April 28, 2022
上司の方から部下に「ちょっと教えてもらいたいだけど…」と聞くのが筋
なぜなら現場の声を聞かなきゃ方針が出せないからね
その意味で、部下が上司に相談する組織よりも、上司が部下に相談する組織の方が健全だと思っている
貢献意欲把握のための着眼点
①組織の共通目的と個人のキャリア目標の合致度は?
②①を実現するための創意工夫や試行錯誤、チャレンジ度合いは?
③社員同士の「横のコミュニケーション」はあるか?
チームビルディングあるある
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) May 2, 2022
・外向型が多いと、立ち上がりは早いけど、合意形成で混乱しがち
・内向型が多いと、立ち上がりは遅いけど、しり上がりに充実する
・論理型が多いと、すばやく安定した結論が出るけど、面白味のないものになりがち
結論:3つの良さを混ぜることが大事
組織の5原則
組織の5原則は「責任・権限一致の原則」「命令一元化の原則」「スパン・オブ・コントロール」「専門化の原則(分業化)」「権限委譲の原則」
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78739934/picture_pc_580a4595ea4c1b8597b4761e76e75c3c.png?width=1200)
それぞれの着眼点は以下のとおり
責任・権限一致を把握するための着眼点
①社長は「責任の所在が不明だと組織は壊れる」という認識を持っているか?
②社員間に「誰がどの業務の責任を負っているのか」の認識が根付いているか?
③②の業務について、創意工夫や試行錯誤する権限があるか?
指示・命令一元化を把握するための着眼点
①経営理念や経営方針に基づき組織は構造化されているか?
②上記構造に合った、MBOやOKR、OJT等、目標管理や人材育成の仕組みがあるか?
スパン・オブ・コントロールを把握するための着眼点
①社長や上司に「人材育成の責任がある」という認識があるか?
②上司は部下の体験をどこまで聞き取っているか?
③部下の自己開示度は?
④ひとりの上司が管理している部下は7名以下か?
上司が親身じゃなければ部下は成長しない
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) May 8, 2022
どのくらい親身だったら良いかと言えば、部下の1年間の体験をそらで言えるくらいかな
人生を預かっているんだからね
とは言え、そこまで深く関われるのはせいぜい7人くらい
これを「スパンオブコントロール(管理限界)」と言うんだよね#人材育成
専門化状況を把握するための着眼点
①社長の頭の中に「キャリア自律」の大切さの認識があるか?
②その上で極力ひとりひとりの専門性を活かせる配慮をしているか?
③社員は自らの専門性を高める努力をしているか?
会社のビジョンは社員一人一人のキャリアビジョンの集合体であるべきと思っている。じゃないと会社と社員で進む方向がバラバラになり兼ねないからね。様々な部署から有志を集めプロジェクトチームを組成し、時にはステークホルダーの意見も取り入れながらビジョンは作成したら良いと思う。
— たいわや@中村 (@bun_taiwaya) March 26, 2022
権限移譲状況を把握するための着眼点
①担当者は定型業務に専念できるようになっているか?
②経営陣は非定型業務に専念できるようになっているか?
③権限委譲は動機付け※につながっているか?
※動機付け要因(ハーズバーグの2要因論のフレームワーク):達成・成果、認識・承認、仕事そのもの、責任、発達・昇進
組織のライフサイクル・モデル
組織のライフサイクル・モデルは「起業者段階」「共同体段階」「公式化段階」「精巧化段階」
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78739864/picture_pc_5cd0eb32bb391aec214d611cb1a10f05.png?width=1200)
このうち中小企業支援で必要になるのは、次の2つ
・起業家段階→共同化段階への転換期
・共同化段階→公式化段階への転換期
この2つの転換期における課題を把握するための着眼点は以下のとおり
起業家段階→共同化段階
①経営理念や経営方針はあるか?
②経営者の右腕はいるか?
③これまで人事・労務の課題にどう対処したか?これからどうしたいか?
④これまで経理・財務の課題にどう対処したか?これからどうしたいか?
共同化段階→公式化段階
①ミドルがいるか?
②組織の5原則は機能しているか?(上記「組織の5原則」の着眼点参照)