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七夕や祈りの文字流星のごと

ごきげんよう。
本日は旧暦7月7日ということで月遅れで七夕祭りが催されている地域があるそうでしてよ。元々は旧暦7月7日の夜ですから月遅れというのも変な話になるのかしら。なんだか2回出来てお得感がありますわね。

さていよいよこの夜が明けますと立秋。
暦では秋がやってまいりますわね――。

そうそう。七夕の笹飾りなのですけれども、本当は飾るのは6日の夜までで7日は海へ流す日ということを聞いたことがありますわ。

ですからこの場合、厳密にはもう終わっておりますのよね。7日の夜という印象がありますけれども、7日の未明、あるいは6日の深夜と申したほうが分かりやすいですわね。

七夕は色々な故事や風習が混ざっているそうで、由来を調べていても面白いですわね。

例えば、7月7日の明け方に水田に参りまして、稲についている朝露を集めてそれで擦った墨で歌を短冊に書くという風習の地域もあるそうでしてよ。
ここまで細かくなりますとなんだかおまじないの儀式みたいですわね。

七夕や祈りの文字流星のごと
七夕の触れ合ふ枝や渡月橋
七夕の枝垂れるほどに人の世は言葉に満ちて風攫ひけり


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芙蓉セツ子
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