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伊勢参五十鈴鳴らすや二柱

わたくし普段お題に沿って俳句を考える時に「3つ」詠む癖があるのです。

これは何故かと申しますと偶数が落ち着かないという癖がありまして、そういったわけで一句では物足りず三句一組で作句を考えることがございます。

この数字の感覚はあまり人に説明しやすいものではないので困ってしまうのですけれども、わたくし奇数と偶数でしたら「奇数」のほうが何処か愛嬌があると感ぜられるのです。

そこで指摘されて気がついたのですけれども、わたくしが好きな数字は全て「素数」なのです。

俳句は17字、短歌は31字、どちらも素数ですわね。

偶然なのかしら。理由はよくわかりませんけれども、わたくしはどうやら「素数」が好きなように感ぜられます。であれば素数で一句詠んで見るのも悪くないとなりまして、冒頭の句になったのです。

伊勢参五十鈴鳴らすや二柱

伊勢参の3に五十鈴の5、そして二柱の2も素数ですわ。
五十鈴というのは、天照大神が天の岩戸に隠れたときに天宇受売命が踊って気を引いた際に用いていた鈴のことですわね。
天照大神は伊勢神宮の内宮におまつりされております。外宮は豊受大御神ですから合わせて二宮、二柱――、ということで素数の句でございました。


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芙蓉セツ子
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