新規キャンバスaa

サクラバナ眺むる国の海や川

3月27日は明治45年に東京市より米国のワシントンD.C.へ日本の桜が植樹された日だそうでしてよ。
大統領夫人の要請に答える形で、当時の東京市長でした尾崎行雄さまが送られた数千本の桜の木。荒川堤の桜の子が今はポトマック川に植えられておりますわ。

このワシントンへ送られた桜の木、それだけではお話は終わりませんのよ。3年後、今度はお返しにと米国よりハナミズキの木が日本へ送られてまいりますの。ハナミズキは幾つかの地域で州花となるほど米国では親しまれた花の木で、その苗木は日比谷公園など東京の各地に植樹されておりますわ。

丁度お互いの国を象徴するような花の木を交換した形になるのかしらね。
花を愛でる心は、時を経ても海を渡っても変わることのない、普遍的な人の心なのかしら。

ワシントンD.C.の桜花、海の向こうでも今ごろ満開なのかしら。


いいなと思ったら応援しよう!

芙蓉セツ子
平素よりご支援頂きまして誠にありがとう存じます。賜りましたご支援は今後の文芸活動に活用させて頂きたく存じます。