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迎火の寄り合う五分の御魂かな
皆さまごきげんよう。
気がつけばもうお盆の入りということで、今日はお仏壇に飾り付けなどをしてまいりましたわ。
地域によって時期が違うようで、一般的には新暦の8月15日だそうですけれども芙蓉家では新暦の7月15日を基準にしておりますわ。所謂「東京盆」というものですわね。
初日は迎え火ということで門口で麻柄を焚いてご先祖様をお迎えいたしますけれども、昨今は町中ではあまり見かけなくなりましたわね。けれども、この燃えている迎え火を跨ぐと除厄になるという風習もあるそうでしてよ。
迎え火と送り火は、精霊馬と共にお盆を象徴する光景の一つですわよね。
お盆といえば、精霊馬も可愛らしいですわね。
下の寫眞にありますキュウリとナスはそれぞれ違う動物を模したものだそうでして、キュウリは「馬」で早く来れるように、ナスは「牛」でゆっくり帰るように。との意味だそうでしてよ。
こんなところにもご先祖様に対する想いのようなものが感じられますわね。
言うまでもなく夏の「お盆」に関連する行事は沢山ありまして「五山送り火」でしたり「灯篭流し」それに「盆踊り」などもお盆に関するものですけれども、面白いものですと岐阜県は郡上八幡の盆踊りというものがありまして、なんと32夜に渡って踊るそうでしてよ。
夏の間ほとんど盆踊りですわね――。
ちなみにわたくし、夏祭りの雰囲気は好きなのですけれども、盆踊りは見ているだけですわね。
わたくしがお盆で一番心躍るのは、お供えした和菓子を下げて頂けることですわ。あまり賛同を得たことが無いのですけれども、落雁の味が好きなのです。お茶と一緒に頂くと美味しゅうございますわ。
今年も和洋、色々なお菓子をお供えしております。
よく、お正月のお雑煮に何が入っているかで地域や家の個性が出るということがありますけれども、お盆も同じくらい、各地によってそして家庭によっても違いがあるのではないかしら。
当家もあまり普通では無い気がしておりますけれども――。
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