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短夜やヴラド・ツェペシュの魅かれたる
ごきげんよう。
本日は明治30年にブラム・ストーカーさまの小説「吸血鬼ドラキュラ」が刊行された日ということで思い切って吸血鬼の仮装をしてみましたわ。
几帳面な性格で夜会服にマントを羽織った紳士的な伯爵の姿。それまでの悪役像とはまた異なった斬新な人物像ですわよね。似合っているかしら?
少女の生き血を吸う吸血鬼という設定は早速本邦にも輸入されまして、大正に入りましてから押川春浪さまという冒険小説を書かれる方が、物語の中に吸血鬼を登場させていたりしますわ。
吸血鬼ドラキュラは生まれてからまだそんなに歴史はないのですけれども、日本人を引き付ける何かがあったのかしら。
この「吸血鬼ドラキュラ」は構成も面白い小説でして、周囲の方々の証言で話が展開されていくことで、徐々にドラキュラ伯爵が闇に浮かび上がってくるという手法が取られておりますわ。
猫の視点で物語を書いた本邦の夏目漱石さまとどちらが画期的かしら――?
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