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神様の木戸も閉づるや銀杏の実
皆さま、ごきげんよう。
本日は秋分の日ということで、近くの神社で少し吟行をしてきたのですけれども、銀杏の実がもう随分と散らばっておりましたわ。あの独特の匂いが致しますと秋もいよいよ晩秋へ――、といった気持ちになりますわね。
黄葉という意味ではまだ多くのイチョウの葉は緑を保っておりましたけれども、これから日の落ちる早さのように木々もにわかに色づき始めるような、そんな秋の深い気配が満ちておりました。
わたくしはよくお稲荷さまへお参り致しますので、赤い鳥居と紅葉の取り合わせというのがこれからの季節樂しみですわ。
ところでわたくし、銀杏の臭いは兎角として炒って食べるのは大好きなのですけれども、あの実、食べすぎると中毒になるそうですわね――。
一度に何十個も食べると命に関わることもあるそうでしてよ。わたくしも去年知ったので今年からは気をつけたく存じますけれども――、銀杏中毒という言葉を知らない子供の頃は、一日に何個も食べていた気がいたしますわ。
度を越さなければ大丈夫なのかしら――。
それにしましても、もう銀杏の季節ですのね。ほんの少し前まで西瓜でしたりメロンが並んでいると思いましたらもう秋の味覚が旬になっております。
俳誌ですと早くも初冬の兼題を募集したりしてますし、なんだか季節に身体が追いついて参りませんわ。
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