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苗並ぶ芒種の水の丸を描き
皆さまごきげんよう。
6月6日は二十四節気の「芒種」ということでまた一つ季節が進みましたわ。「芒種」というのは穀物の種を蒔く頃という意味だそうでして、本邦ですとその代表的な光景が田植えなのかしら――。
水田に張った水が鏡のようでまことに美しゅうございますわ。
自然と暦の関係というのはよく出来ておりまして「芒種」と申しますと種を蒔く時期ですけれども、言われてみますと植物の成長しやすい気候の時期ですわよね。太陽が出て日の沈むのが大分遅くなってまいりましたし、これからは雨がよく降る時期でもありますから水も豊富ですわ。まさに植物の成長する条件が揃った頃合いではないかしら。
尤も、二十四節気は古代中国の気候が参考になっているものですし、旧暦や新暦との兼ね合いで体感とずれたりすることもあるのですけれども――。
それでも「自然が主役の暦」があるというのは素敵なことではないかしら。
西洋でも東洋でも暦は人が作るものですけれども、人が主役ではない暦なのですもの――。
さて、そんな今日6月6日には迷信がありまして「お稽古を始めると良い日」とされているそうですわ。由来となった言い伝えは幾つかあるらしいのですけれども「6歳の6月6日」に何か芸事を始めると上達すると伝わっておりますのよ。
お稽古というのもある意味人生の種まき。芒種の今日に相応しい迷信かもしれませんわね。
残念ながら今となりましてはもう6歳にはもう戻れませんけれども――、
6月6日という節目。何か始めて見るのも良いかもしれませんわね。
わたくしは今度、短歌のお勉強をしてみようかと考えておりますのよ。
良い教本があるとよいのですけれども――。
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