新規キャンバスsaasa

河骨の影ほど強き黄色かな

今日パラパラと歳時記を捲っておりましたら、面白い名前の草本に行き当たりました。そのお名前が「河骨」と言うのです。

綺麗な水に咲く黄色くて小さなお花なのですけれども、それに似合わず白くゴツゴツとした根っこを持つそうで、それで「河骨」だそうですわ。
お花は作ったように小さく、黄色くて可愛らしゅうございますわ。

最近よく公園を散策するのですけれども、名前のわからない草木ほど惹かれることがありまして、それが悔しいので少し野草を覚えたいと思っておりますのよ。

主役になれる紫陽花や花菖蒲の脇に咲く日陰の花を詠みたくなることがよくありますわ。なんだか、そういったものに心が惹かれましてよ。

季語「河骨」「萍(うきくさ)」
河骨の影ほど強き黄色かな
萍の雨音ばかり先に立ち


いいなと思ったら応援しよう!

芙蓉セツ子
平素よりご支援頂きまして誠にありがとう存じます。賜りましたご支援は今後の文芸活動に活用させて頂きたく存じます。