草臥れた秋の扇の音すなり
皆さまごきげんよう。今日はまことに蒸し暑い一日で、お部屋の中で机に向かっているだけですのに汗ばむほどで参ってしまいましたわ。暑くって日中に行動する気が起きませんから、どうしても夜型の生活になってしまいますわね――。
それにしても今日はなんだか湿度が高くてお肌がべたべたしますわね。先日海に参りました際も随分髪がべたつきましたけれども、一日家に居てもそうなるのは参りますわね。
さて、一週間ほど俳句から離れておりましたので、今日はとりあえず1時間で10句乱詠してみたのですけれどもまだ秋の季語が身体に馴染みませんわ。明日からもう少し気合を入れて参りたく存じますわ。少しづつ取り戻していきたいですわね。
今日はまだ暑くて眠れそうにないので、もう少し考えてからお布団に入りたく存じますわ。
身体ほど頬膨らませ稲雀
届くこと無き手を伸ばし星月夜
ボロボロのサンダルひとつ秋の海
蜩やピアニッシモを解す如く
人影の波間に消えて秋の海
思ひ出の引き潮となり秋の海
教室のすぐそこにあり盆休み
声枯れるほどの日々あり盆休み
人類の音に蝉の声も負け
草臥れた秋の扇の音すなり
機械さへ厭う日もあり熱帯夜
夏負けや素麺啜る音もせず
ひぐらしや鏡の森にかなかなと虚実見分ける術もなき声
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