17歳のロマンス
17歳✨Seventeenという響きに憧れていた。
17歳になったら……
いろんな夢があった。そのひとつに恋をしたい!
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【出会い】
高校2年生 夏 、17歳誕生日を迎えてすぐ
中学の同級生 カナちゃんから電話がかかってきた。
「元気〜、同じバイト先の男の子やねんけど1回会って見えへん?」
「ふわちゃん今でも髪 短いの?」
「その子な 背の低い、ショートヘアの女の子が好みなんやて」
「会ってみたらどう?」 「ピッタリやん!」
彼女はマシンガンのように一気に話した。
断る理由などない。
むしろ、心の中で小さくガッツポーズをしたぐらいだ。 チャンス到来☆
「うん、どんな子?」
「メガネかけてる。同い年。背はちょっと低い。凄いシャイ。でも肌がめっちゃ綺麗やねん、男やのに!」
……肌が綺麗なのが売りらしい。
「土曜日2時 ミナミ待ち合わせ、A駅から一緒に難波行こ!」「じゃあね」 ガチャ☎︎
さあ、何を着ていこう。
当時お気に入りの靴、白のコンバースを中心に服選びをした。
男の子と会うのを意識して、ふっくらした胸に目がいかないよう ゆったりめのボーダーTシャツと濃紺の膝上キュロットスカート。小さめのリュック。 カジュアルにまとめた。
待ち合わせは 難波の喫茶店
カナちゃんについて行き喫茶店の扉を開けると軽く手を振ったその先に
彼の友達と彼がいた。。。どっちだろう。
そう!左手の眼鏡くんだ。
彼らの視線もまた私にきた。
すっとカナちゃんが先に座ると、2人に私を紹介してくれ、彼らのことも紹介してくれた。
私の目の前には 眼鏡くん いえ、山田くん。
電車に乗って気づいたのだが、キュロットスカートは座ると丈が上がる。ムチムチの太腿が!!
これはまずい、リュックを膝上に乗せ隠した。
4人はコーラやジュースを飲みながら 自己紹介がてら話を始めました。
彼は私の顔を一度みたあとは、
ずっと うつ向いたままだった。
だからか、喫茶店での彼の印象は 黒縁眼鏡の上部のフレームしか記憶にない。
( 期待してた女の子と違ったんだな、
ガッカリさせてしまったのかな。。)
落ち込んではいけない…場の雰囲気が悪くなってしまう。カナちゃんに申し訳ない。
頑張って気持ちを切り替える。
視線を合わせず、喋らない彼の代わりにお友達が 山田くんの話をする。
頻繁に「な、山田。」と声を掛け
「あ、あ~、うん。」と答える
相当シャイなのか…ガッカリが大きいのか ⤵
そう長くはお喋りはしなかった(…ような)
バイトの時間があったので、喫茶店を出ようと
4人は席をたった。
山田くん(彼)が伝票をサッと握りレジへ。
お友達が「山田が(お金を)出すから」といった。
カナちゃんも「山田くんのおごり」だと。
当然 割り勘だと思っていたので、4人分を支払うって!! とビックリ。
山田くんは、"金持ちの ぼんぼん" なのか?!
喫茶店を出て それぞれペアで別れて帰ることに。地下街を一駅ほど歩く。
2人になって話は持つのかな……
まずは、私の方から「ごちそうさまでした」と言った。
「あ、あ〜」と、ふふっと笑った。
初めて見る笑顔。
すると、突然 話し出した!
「学校は楽しい?」「兄弟は?」「好みのタイプは」等々、会話というよりも ずーっと何かしら 質問をされた。
「今まで何人と付き合ったの?」
とストレートに聞かれた時は…何人? って、、
( どうしよう、誰とも付き合った事がないと正直にいったら引かれるのかな? )
見栄を張ってしまおうか ……
一瞬頭の中はグルグル。でも正直に答えよう。
「えっ!ホント?ホントに?」「でも、付き合ってと言われたことあるやろ」
「実はね…喫茶店で男の子とお茶をしたのも今日 初めてやった」といい 恥ずかしくて笑った。
「初めて、、僕はラッキーな男やな」
駅近くになって
「もう少し話をしていい?そこに座ろう」
2人で横並びに座り、また彼はうつ向いた
しばし 沈黙……
今度は顔を上げ 私を見た、しっかりと。
「やっぱり可愛い……」 へ?
ビックリしないで聞いて欲しい…(と前置きがあり)
『 僕は 前から きみのことを知ってて、
好きやった。。。A駅から通ってるやろ?時々見かけてたんや。制服で学校はわかった。バイト先で カナちゃんが A駅から通ってるの知って もしかして同じ中学かもと特徴と学校 伝えた。そんな子おるけど、、、ってカナちゃんが言ったから
僕が その子に会わしてくれ、と頼んだ。
でも、会うまでは その子かどうかはわからんかったから…喫茶店に入ってきた時 "来た!"と思った。
変じゃなかった?僕。
僕の 思ってた通り理想のタイプ。
今日 会って やっぱり好きやと思った。
僕と付き合って欲しい、今日から。
僕のこと まだわからんと思うけど、これから付き合いながら好きになってくれたら。。今日は来てくれてありがとう、嬉しかった。 』
ビックリしないで と言われても…驚いた!
胸のドキドキが止まらない。
気になったので尋ねてみた。
「理想のタイプって。。?」
「自分が背が低いから、ちっちゃい女の子が好き。大人しくて、優しくて、よく笑う子」
「優しいかどうか わからんやん」言ってみた。
「さっき、僕の質問に嫌がらずに全部答えてくれたやろ。僕が話しやすいように振ってくれたやろ。優しいな、て思った…」
たしかに、、、かなりの質問に応答した。
あまりの褒め言葉に恥ずかしくなり、今度は私の方が うつ向いてしまいました。
喫茶店では無口だったシャイな彼が 今、急き立てるように話をし思いもかけない展開になった。
ちなみに、喫茶店のお茶代おごりは もし私がその彼女だったら 4人分を支払う。という お約束だったらしい。お友達とカナちゃんは彼の様子から直ぐに気づいたようです。
彼は 金持ちの"ぼんぼん" ではなかったのだ!
「これからは 僕が喫茶店に連れて行ってあげるから一緒に いっぱい行こうな」
次に会う時は映画を観よう、と約束しお互いに手を振り 別々のホームへ向かった。
2人の恋の始まり ✨
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✤このエッセイは下書きに長編で書いていたものの一部です。ハゲのタイタンさんの小説に感銘し出してみようと思いました。青春の記憶・年月を得ての記憶が薄れる儚さ。喫茶店の思い出。こうして書き記し残すのも良いかもと…。
タイタンさんの小説とても素敵ですよ♪
平井堅 「いとしき日々よ」
☆最後までお読み下さりありがとうございました☆
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