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適応障害になった私が復職に向けてやってきたこと

私は2024年6月に適応障害になり、休職しました。
お仕事をお休みして静養し、自分を見つめ直す時間を経て現在に至ります。
その経過や、前向きに生き直せるようになるまでにやってきたことなどを話していこうと思います。


〇経過

2023年4月
適応障害になり一ヶ月休職、すぐに復職。
体調を崩しながらも一年間頑張り続け、体調不良で有給休暇もすべてなくなり限界まで働きました。
2024年6月
再度、適応障害と診断を受け、休職。
現在まで半年以上仕事をお休みしています。

休職期間の回復過程

6月
限界まで頑張ってたので風邪もこじらせ体調が悪い日々。
休んでよかったのかという罪悪感と、早く復帰したい、このしんどさから早く逃れたいという気持ちが大きく焦りがある。
気分にも波があり、しんどい日が多い。疲れやすい。
悪夢やトラウマ体験に苦しむ。
人と会いたくない。外に行けない。
外に出るのはカウンセリングと心療内科通院と最小限。
7月
一度壊れた心が回復するのは時間がかかると受け入れられる。
今は休む時だと受け入れ始める。
風邪もましになり、少し元気になる。
気分の波が激しく、動ける時と動けない時の差が大きい。
8月
ピアノや編み物など趣味ができるようになる。
家の中で、趣味をしたり体を動かしたり活動できるようになる。
家事や日常生活活動ができるようになる。
気分はまだ安定せず、復職への不安が大きい。
仕事をやめて転職することや将来のことを考え始める。
9月
ミシンを買って趣味の幅が広がり、家での楽しく過ごせる時間が増える。
朝起きられるようになってきた。
人と会うことに抵抗が小さくなる。
以前よりも自然な自分で人と関われるようになる。
気分はまだ安定せず、将来のことを悩む。
10月
人と会うことも増え、疲れやすい。
気分はまだ安定しないが波は緩やかになってきている。
日中眠たい日が多いため、復職に向けて生活リズムを整え始める。
自分のことをより深く理解できるようになる。
11月
さらにいろんな人に会ってみるようになる。
いろんな人がいる場も怖くなくなる。
活動した分の休息で回復し、疲れやすさはましになる。
将来に希望が持てるようになる。
12月
週一回のペースで職場に行く練習を始める。
友人の仕事のお手伝いなど、活動的に動ける日が増える。
連日活動できる日も増えるが、その分どっと疲れが出て連日動けない日も多い。
休職時から悪夢は継続して見ている。
生活リズムを整えるため睡眠薬等の調整をしており、まだ不安定。
職場や友人以外のつながりが増え、「自分を受け入れてくれる人は他にもまだまだいるんだ」という安心感が芽生える。

〇回復、復職のためにやったこと

①心の勉強

「なんでこんなにしんどいんだろう」「これからもこうやってしんどく生きていかないといけないのだろうか」など、何度も自分を責めたり悩んで、さらにしんどくなっていました。
大学時代に心理学を学んでいた姉に相談したことで、「今私はしんどい状況なんだ」ということを、決して悪いことではない、今の状況でしんどくなるのは当然のことと受け入れることができました。
今後もしんどくならないため、自分でも心について本や動画で学び始めました。
下記の種類の本を合計20冊以上読みました。
・認知行動療法・トラウマ・愛着障害(アダルトチルドレン)・アドラー心理学・心理学・HSP・自律神経・休養学

②カウンセリングを受ける

週1回~2週に1回カウンセリングに通いました。
優しいカウンセラーさんで、私の話すことを温かく聞いてくれました。
元々人に上手く話すことが苦手だった私は、こんなに私の話を聞いてくれるなんてと自分に自信をもつことができました。
また、これまでの出来事などから、しんどくなった原因がだんだんと理解でき、これからしんどくならないためにはどうしていったらいいかを、カウンセラーさんと一緒に考えていきました。
カウンセラーさんから学んだことはたくさんあります。
一番は、動けない時は無理に動かないこと、自然とまた動きたくなる時がくるから、休むこと。
私は休んでいる間も、回復するために何かしないとと思って常に焦っており、さらにしんどくなっていました。動けない時は今は動かなくていい時、休む時と分かってからは、素直に休み、休み方も工夫できるようになってきました。

③日記・活動記録表・自分を知るワーク

毎日日記を書きました。スマホではなくノートにペンで。
ノルマは設けず、線のないノートにページも日ごとに変える訳ではなくそのまま続けて書いていました。
その日の出来事以外に、自分の思ったこと・考えたことをメインに書いていきました。
書くことにより自分の考えが整理され、前のを見返したりすることで考えの変化も感じられることができました。
また、活動記録表を毎日書きました。その日一時間毎の予定とやったことを書き、「今日は外に出れた」「人と会えた」「お風呂に入れた」「洗濯ができた」「家事を済ませた」など成功体験を増やしていき、自信に繋げました。
また、今まで生きてきた中で持ってきた自分の信念を振り返ったり、しんどくなる考え方はないかと自分を見つめ直すワークも行なっていました。

④趣味を見つける(思い出す)

限界まで働いていた私は、自分を見失っていたようで趣味も忘れていました。
「私ってお笑いが好きだったな」「裁縫とか編み物したりするのが好きだった」と思い出し、回復期になると少しずつ趣味も楽しむことができるようになってきました。

⑤生活リズムを整える、薬の調整

復職に向けて、生活リズムを整えていきました。
日中活動できるよう、睡眠の質を向上できるような工夫をしたり、朝起きる練習をしたり、睡眠薬を調整したり、意欲を高める薬を飲んだり、今も調整中です。

⑥人に話す

回復し始めてから、自分に起こった出来事やしんどかったこと、自分のことを人に話せるようになりました。
いろんな人に話せるようになったことで、心が癒やされていきました。また、自分の中で起こった出来事と感情が整理されていき、いろんな人の反応を見ることで様々な考え方があることを改めて感じることができました。

⑦ワークショップなど人が集まる場所でいろんな人と交流する

友人や親戚に誘われたワークショップに行き、絵を描いたり作品を作ったりする中でいろんな人と交流しました。
その中で、世界にはいろんな人がいる、「自分はひとりではない」と安心感が芽生えてきました。
また、いろんな人と交流できた自分に自信もついてきました。

自分のことを知り、適応障害になった原因を理解し、今後しんどくならない働き方・生き方を学び、とても楽になりました。
そして、自分と向き合い、自分の見つめ直すことで、本当にやりたいこと、これからやりたいことが思い浮かんできて、将来の目標ができることで、前向きに生きられるようになりました。
また、自分を理解すると、人のことも理解しやすくなり、人と交流することも怖くなくなってきて、自分に自信を持てるようになってきました。

〇適応障害になった原因

職場の一人の人とプライベートでいろいろとあり、私にとってその人自体がだめになってしまいました。
職場に行くとその人がいるので出勤する度にだんだん精神が削られ、いろんなことを思い出してしんどくなる日々で、体調を崩しました。
幸いなことに、その人以外の職場の方々はいい人ばかりで、私のしんどい理由にも理解してくださっていました。
そのおかげでなんとか一度目に適応障害診断された後も働けていましたが、限界になり二度目に適応障害の診断を受け長期でお休みすることになりました。
適応障害になったきっかけはその人とのトラウマ体験ですが、しんどい原因は私の中にありました。自分の今までもっていた誤った信念、認められるために頑張りすぎたり、何かに執着しすぎたり、誤った固定観念があったり、自分の信念を見直し、楽な考え方に修正していくことをしていきました。

〇復職や将来に向けて考えていること

一旦現在の職場に復職し、子供たちのリハビリのお仕事を全うしたいと思っています。
そのために11月末から、職場に行く練習を週1回行なっており、上手くいけば1月からリハビリ出勤を週2回から始めていきたいと思っています。

ですが、今の職場で長く働ける自信は今のところなく、転職も視野に入れて今後のことをいろいろと考えています。
他に自分の経験を生かせる場所、作業療法士としての経験や子供と関わってきた経験を生かせるような場所があればいいなと思っています。

適応障害になりしんどくなってから、たくさんの人に支えられました。家族や友人、職場の方々やその他で知り合った人たち、カウンセラーさんや主治医の先生。
元気になって恩返しがしたいという思いとともに、私も、同じようにしんどくなっている人を支えたい、助けになりたいという思いがあり、そんな人になれるようにいろんなことを自分のペースで自分なりに頑張っていきたいと思っています。

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